ダンジョン城下町運営記
「-組織の再生の方法、ご存じですか?」高校生社長、木下優多は、若くして財産を築くが、金にめがくらんだ友人や親戚に裏切られ、果ては父親に刺されてしまう。絶望した優多を救ったのは、召喚主にして心優しき異世界の亡国の姫君、ミユの涙と純真な心から生まれた、小さな未練だった。国を喪ったミユに残されたものは、千を超える民とただ穴を掘るだけの魔法。民を巻き込む総反撃しかないと唱える軍務卿に、優多は待ったをかける。「戦争は不要です。ミユに街を掘り出してもらいましょう」これは再生屋と呼ばれた少年が、少女のために国を再生する物語。講談社ラノベ文庫新人賞優秀賞受賞作。