青雲を駆ける
現代日本で希少な野鍛冶の技を持つ男・エイジが異世界に転生。そこは貧しく、技術は未熟な異界だった。エイジは美しい未亡人のタニアと一緒に暮らす。近所に住む猟師や大工などの村人に助けられながら、鍛冶師として働くため、エイジは村の試練を受けることになる。何一つ設備も材料もない状態から、三ヶ月で作品を作り上げ、村の役に立つと認めさせる必要があった。エイジは村の一員として認められ、精力的な活動を続けていく。しかしエイジの技術は領主から目をつけられてしまう。生きて帰ってこられない、と忠告を受けながらも、労役という義務を果たすため、エイジは単身領主の町に向かったー。
関連ラノベ
小麦縞萎縮病。シエナ村を襲った不作は、村人たちに食糧問題を強く意識させ、恐怖に陥れた。村の住民たちは二つに割れてしまう。新しい技術を歓迎する若者たちと、不作の原因をエイジの新技術に求める年寄り衆。彼らは対立を深め、お互いの主張を譲らない。その中でも一人の年寄り、ロッシはエイジを激しく糾弾した。覚えのない罪をおとなしく受け入れるいわれはない。エイジは自身の無実を晴らし、騒動を収めるために立ち上がることを決める。そんなエイジに対し、村長のボーナがやるべきことを二つあげるのだがー。 2018/05/31 発売
フランコからの要請で、島の東側の村を回ることになったエイジ。鍛冶師として東の村に道具を作ることが主目的ではあるが、東の村には、かつてエイジと同じ世界からやってきた人々が最初に降り立った浜があると聞き、日本に繋がる手掛かりがあるかもしれないと考える。弟子のピエトロ、ダンテ、レオ、カタリーナを連れて旅立つことになったのだが、その前日、タニアが嫌な胸騒ぎがすると言って出立を引き留める。さらには巫女のアデーレまでもがこの旅に不穏な神託を受けたと言い、エイジは不安を抱えたまま、シエナ村を発つことになった。まずはナツィオーニの町に行き、ナツィオーニとフランコから目的地を聞く。今回の派遣は東の村と西の村の関係を取り持つための一環であり、エイジたちに危険はないと言うのだがー。 2019/05/30 発売