ネクストライフ(7)
ヴェスター王国にて邪悪の暗躍を阻止したマリウス達が次に目指したのは、フィラート王国だった。しかし、大国の一つとして数えられるフィラートでは、魔王ザガンが復活していた。配下の魔人とその軍勢の猛攻の前に、フィラートの各地は炎上していく。懸命に抵抗し反撃するフィラート軍だったが、ついに魔王ザガンが動き出す。復活から時を経て取り戻した魔王ザガンの力は、あまりにも強大。フィラート王ベルンハルト三世は、王族の血を絶やさぬ為、祖国の窮状を伝えて救援を乞う為に、愛娘ロヴィーサをホルディア王国へと逃がす。かつて復活した魔王を撃退した国の力を借りようというのだ。ホルディア王国が派遣したのはーそう、マリウスだった。
関連ラノベ
マリウスやアステリアの奮闘もむなしく、魔王デカラビアは復活してしまった。復活したデカラビアは王城や城塞都市を襲撃する。長年封印されていた影響で弱体化しているとはいえ、魔王に不意をつかれてしまってはどうしようもなかった。一刻も早く魔王を止めたいアステリアだったが、国がよくならなければ意味がないとエルムに止められる。狡猾で冷徹な夢魔は、魔王の脅威すらも利用しようというのだ。国の為にアステリアは苦渋の決断を迫られる。彼女たちの懊悩をよそに魔王はさらに攻勢を強めて、かつての力を取り戻す。正規軍が魔王討伐の為に動くが、完全復活を果たした魔王デカラビアは圧倒的な強さで蹴散らしてしまう。 2014/09/29 発売
魔王デカラビアを撃破し、ホルディア王国を救ったマリウス。マリウスはアネットと共にヴェスター王国を目指して旅に出る。トラブルを避けるため、二人の能力を隠しながらの道中だったが、街の宿でアネットの力が露見する事態に見舞われるなど大騒ぎ。魔人達が暗躍していたホルディア王国と違い、盗賊がおらずモンスターの襲撃もないヴェスター王国。目指す地への地図を手に入れるために訪れた村で、二人は世界をむしばむ闇がヴェスター王国にも魔手を伸ばしつつあることを知るのだった。そこで、マリウスは事態を解決するために立ち上がるがー。 2014/10/31 発売
マリウス達が次に目指したのは、災厄が封じられた地だった。そこにたどり着いた彼らは、行方不明になったという女性を捜す依頼を受ける。しかし、その依頼を引き受けた他の者達までもが行方不明になってしまう。マリウス達まで敵の魔の手は伸びてくるが、マリウスはそれを返り討ちにして情報を聞き出す。事件の裏側にあったのは、ある組織のおぞましい計画であった。そんな彼の前に二つの出会いが訪れる。どちらも新鮮な驚きをもたらし、行く手を明るくするものだった。新たなる協力者の手を借りて闇の組織の全貌を暴き、根絶するべくマリウスの魔法が炸裂する。 2014/11/29 発売
とうとうアウラニースは復活した。そして、彼女は自由気ままに動き出す。アイリスとソフィアの予想に反して、マリウスの事は後回しにしたのだ。まずは食事、それから魔王探しである。途中、魔王に対抗しようという人間側の戦力と遭遇するが、彼女は殺さずに見逃した。彼女は人間の成長性に期待していたからだ。一方、ターリアント大陸では新たに戦争に向けての動きが見られるようになる。魔王復活をめざして魔人達の動きが活発になっているこのタイミングでどうして戦争を始めようというのだろうか。不思議に思ったマリウスは戦争を仕掛けようとする国の調査を始める。そこで彼が知った真実とは!? 2016/09/30 発売
ついにアウラニースと並ぶ三大魔王の一角・大魔王アシュタロスが復活する。魔王の復活が活発化していたのは、ターリアント大陸ばかりではなかった。アシュタロスはその圧倒的な力で大陸の諸勢力を壊滅させ、新たな帝国を築き「暗黒時代」を再現しようとしていた。一方ファーミア大陸では、鬼と人とが共存するラーカ国に、魔王ヴァプラが降り立つ。鬼達に求められ、近隣の国に起きている不可解な状況を調べるうち、別の魔王にたどり着くのだが…。助かる道を求めて旅立ったラーカ国王は、流れ着いた先でマリウス達と出会う。暴虐な魔王達を止めることはできるのだろうかー。 2017/03/25 発売
復活した大魔王を倒しても課題はまだ山積みだ。交易の問題があり、雇用の問題がある。マリウスを女王の婚約者としてお披露目する必要もある。そんな中、彼はわずかな休息を与えられた。つかの間の休息をアネット達と過ごしたマリウスは、魔演祭の開催をアステリアに提案する。娯楽になり、雇用を生み、経済の活性化も期待でき、国力回復を周辺に示す事もできるからだ。そしてマリウスも大衆にその力を見せる事になった。国内の主要貴族、民衆、大陸各国の首脳が集結し、ついにマリウスの力が披露される。 2017/08/31 発売
アステリアとマリウスの結婚。それはホルディア王国の慶事であり、マリウス達にとっても一つの区切りだった。新婚旅行の提案が出るが、そこで意外な事実が判明する。アステリアは遊興に疎かったのだ。せっかくの機会だし、アステリアに民の暮らしを見せ、人々の楽しみについて教えようと思いつく。マリウス達が行く先で見たのは、彼が守った人々の日常、アステリアがこれから守っていくべきものだった。人々のささやかな日常こそ、得がたき宝なのだと彼らは改めて認識する。 2017/11/30 発売
新婚生活も落ち着いてきたある日、マリウスは他の大陸に行ってみたいと提案する。次々と魔王が力を取り戻しつつある今、他の大陸でも魔王が復活して動き出しているかもしれない。強力な魔王が完全復活して侵攻してくる前に、別大陸を調査しようという話になる。アウラニースの勘を頼りに南の大陸に向かったマリウスは、ソフィアと二人で現地調査を行う。観光しつつ情報を集めていくが、この大陸は魔物も少なく、魔王はおろか、魔人に関する情報にもなかなか行き当たらない。どうにか地道な調査を続けて水の魔王、土の魔王などの話を聞いた二人は、封印場所として有力な場所へ向かうのだった。 2018/09/28 発売
ホルディア王国内の治世も安定し始め、人手が足りるようになってきたので、交易の為にも新しい物資を探しに行こうという話が持ち上がった。イザベラの希望もあり、マリウスたち一行は、マジックアイテムが栄えているというランレオ王国へと向かうことになる。そこでランレオの接待役として現れたのは、かつて在学していたクラウス王立魔道学園や魔演祭でも会ったことがある、ランレオの王女・バーラだった。バーラはマリウスの魔法に強く興味を抱いているようで、ぜひ手合わせをしたいとお願いしてくるのだがー。 2019/05/30 発売
使節団としてランレオ王国に滞在することになったマリウスたち。魔法に興味津々なバーラは、「マリウスに弟子入りしたい」と衝撃的な提案をする。マリウスは一国の王女が他国の人間に弟子入りできるのかと悩むが、予想に反してランレオ国王はバーラの弟子入りを認め、マリウスとバーラは弟子入りの儀を行った。マジックアイテムの共同開発や、転移魔法の報酬などを取り決めつつ、息抜きにランレオ王都を観光して、他国での時間を過ごしていく。しかしある日、アネットが何かが目覚めたような気配を察知したと言いー。 2019/10/31 発売
マリウス達はバーラ、エレンと一緒にホルディアの王城へと戻ってきた。アウラニースも加わってこれまでのこと、そして将来のことについて歓談する一同。そんな中、ゾフィがエルムに尋ねた。「今度は何を企んでいる?」「皆幸せ計画です」。その内容を明かさぬエルムだったが、国家の危機を救う計画と知るのはもう少し後のことだった。また、皆で魔法の練習をしたり、アウラニースを相手に魔法戦を繰り広げる中、マリウスはその強さを一同に改めて示す。そんな平和な日々の中、ホルディア王国に大問題が持ち上がる。解決の為、アネットの能力でドラゴンを呼ぶことになるのだが、果たして…!?普通の高校生が剣と魔法の異世界で、最強の魔法使いとして送った第2の人生。8年間の物語、終幕。 2021/03/31 発売