無欲の聖女 4
「湖の貴婦人」によって、精霊の湖に辿り着いたレオノーラとビアンカ。神聖な森を踏み荒らした学生に怒りを抱いていると思ったビアンカはなんとか詫びて、湖の貴婦人の怒りをとこうとする。古代エランド語が得意ではないビアンカは、レオノーラに通訳を頼み、湖の貴婦人に慈悲を乞う。しかし守銭奴レオノーラは、この機会に陣ビジネスの契約を取り付けようと思っていた。ビアンカの謝罪を超解釈し、勝手に取り引きを持ちかけるレオノーラ。対する湖の精霊は「湖の洗礼」と称し、二人を再び水に呑み込んでしまうのだがー。
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無欲の聖女 3無欲の聖女 3
ハーラルトの禍から一か月。ヴァイツは雪解けの季節に向かおうとしていたが、下町を中心に、水不足の兆しがひそかに見えはじめていた。しかしレオはそれに気付くこともなく、学院脱出をたくらんだり、雪花祭での荒稼ぎをもくろんだり、水の召喚陣を使った陣ビジネスを構想したりと、金銭欲にまみれた日々を送っていた。そんな中、学院に、後任導師として聖騎士・グスタフがやってくる。男らしい容貌と強力な精霊力で、学院中の人気を集めるグスタフだったが、彼はレオノーラに対し冷ややかな感情を抱いていた。真に無欲の聖女か、それとも偽善の悪女か。グスタフはレオノーラを厳しく糾弾するのだがー。 2017/06/30 発売