第六皇女殿下は黒騎士様の花嫁様 1
リーデルシュタイン帝国は隣国との戦争に勝利し、戦勝の式典のために慌ただしい時を過ごしていた。そんな中、第六皇女のヴィクトリアは父である皇帝より、先の戦争で武勲を挙げた第七師団長のアレクシスー通称「黒騎士」に降嫁させると告げられる。ドラゴンすら屠ると言われる剣の腕に加え、その鍛え抜かれた大きな体躯と厳つい風貌は、令嬢なら顔を見ただけで泣いて逃げ出すと恐れられている黒騎士。対するヴィクトリアは16歳という実年齢なのに、10歳程度の子供にしか見えないほどに、幼くあどけない少女だった。政略結婚にしても可哀想だと周囲は結婚に反対するのだが、当のヴィクトリアはなぜかアレクシスとの結婚に前向きなようでー。
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帝国の第六皇女ヴィクトリアと、屈強な強面騎士アレクシスの婚約発表は成功に終わり、二人は新しく辺境領を治めることになっていた。「何もないところに何をしてもいい」とワクワクするヴィクトリアは侍女のアメリアの提案も入れつつ、どんどんと開拓計画を進めていく。しかし一方で、隣国から留学してきているイザベラ王女の暴走は続いていた。一国の王女である自分を差し置いて、子どもにしか見えないヴィクトリアばかりチヤホヤされる現状は屈辱そのもの。癇癪を起こすイザベラのもとに、イザベラに熱を上げる男、シュレマー子爵が現れて……。 2018/12/28 発売
ウィンター・ローゼに到着した第六皇女ヴィクトリアは、魔術を存分に使って温泉掘削をしたり、次々に新しいアイデアを出したりと、辺境開拓を進めていた。このまま順調に計画が進むかと思っていたが、その矢先、とある残酷な事件が起きてしまう。その事件を聞いたヴィクトリアは、街を発展させていくためには娼館が必要なのではないか、と思い至り、アレクシスには内緒で娼館設立のために動き始める。しかし、単身で娼館街に向かったことを知ったアレクシスは、危険なことをしないでくれとヴィクトリアに怒ってしまう。二人は初めての衝突を迎えるのだがーー。 2019/08/29 発売
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雪まつりの日に再びアレクシスから指輪を贈られたヴィクトリアは嬉しくて仕方がない。そんな二人に皇帝陛下から呼び出しがかかる。第五皇女グローリアが懐妊したので、ヴィクトリアは皇帝の名代として祝いの品を託されて同盟国サーハシャハルを訪問する。婚約祝いに贈呈された戦艦での航海中に海賊の襲撃に遭うも、アレクシスがその剣の技と力で殲滅し、無事に姉であるグローリアとの再会を果たす。ところが、同行していたシャルロッテが拉致されてしまう。荷物に紛れてこっそり付いてきた狼の子アッシュが匂いをたどり、無事救出されるが、アルデリアの王女イザベラも一緒に監禁されていたのだった。 2021/09/30 発売