いずれ最強へと至る道 1
辺り一面真っ白な空間で目を覚ました青年は、黒髪の美しい少女に自らの死を告げられた。「特別に異世界に行かないか」という提案を受けることにし、異世界生活のために世話を焼いてくれた少女との感動の別れーも束の間、創造神の思いつきにより、少女もろとも強制的に転移させられてしまう。気がついたときには青年は洞窟の中にいた。そこは異世界に転移する前の試練の場である「選定の迷宮」だった。青年は、同じように飛ばされたはずの少女と合流しようと決める。が、少女は何故か本になっていた。『理の教本』たる少女と契約し、晴れて相棒になった二人は、青年はギンと、少女は恭香と名を改め、迷宮攻略を開始する。いずれ最強へと至る青年の物語が、今始まろうとしていたー。
関連ラノベ
『選定の迷宮』での試練を乗り越えたギンたちは、遂に異世界へと降り立った。いかにもファンタジーという景色に感動しつつ、まずは今後の活動のため、始まりの街パシリアで冒険者登録を済ますことになる。しばらくは戦闘の訓練でもして過ごすつもりだったが、あくる日にはさっそく石化の能力を持つ強大な魔物バジリスクが隣の街に出没し、討閥依頼を受けることになった。しかし、『理の教本』としての最大の能力、『全知スキル』を持つ恭香が、バジリスクの出現を全く察知できていなかったと告げる。恭香のスキルを欺くためには、少なくとも最高神クラスの隠蔽術が必要なはず。不穏な状況をいぶかりつつも、ギンは隣町へと向かうのだがー。 2019/06/28 発売
隣町での騒動から1か月。大悪魔の襲撃による傷がようやく癒えたギンは、新しい武器を求めてパリシアの街を散策していた。一方、白夜は相も変わらず変態発言を連発し、道案内を買って出た空亡もまた様子がおかしくなっていた。紆余曲折の末に街の孤児院に辿り着くが、そこで謎の女と出会ったり、空亡の真の姿が明るみに出たりと一波乱が。また、ギルドマスターのレイシアからは、3つの指名依頼が舞い込む。『騎士団や冒険者への戦闘指導』『1か月前の襲撃に伴う、周辺環境の調査』『神界序列第1位、全能神ゼウスへの謁見』。こうして忙しない日々が始まるが、その裏では悪意がうごめいていたー。 2020/09/30 発売