燦然のソウルスピナ 3
法王庁の陰謀とヒトと運命をもねじ曲げる“ちから”の存在について知ったアシュレは、ともに戦った仲間とイリスを守るため、カテル島に身を寄せていた。数奇な運命に翻弄された旅路の傷と疲れを、シオンとイリスのふたりとともに隠れ家で癒やす日々。奇跡的な生還から、アシュレは本当の英雄への階段を昇り始めようとしていた。そんな中、イリスが体調を大きく崩した。その原因がイリスが懐胎した「“ねがいの仔”」にあることを、シオンは見抜いていた。イリスが宿した存在は、あの日、廃王国の底で降臨した「ヒトならざるなにか」なのだと。一刻の猶予も許されぬ状況に、アシュレは決断をしなければならなかった。いまイリスの胎内に宿るものを、この世界に出現させてしまってよいものかどうかー。
関連ラノベ
燦然のソウルスピナ 1燦然のソウルスピナ 1
青年アシュレは、「聖遺物」の管理に励む若き聖騎士。ある夜、保管庫が襲撃され、ふたつの聖遺物が強奪されてしまう。それは美しき夜魔の姫シオンの犯行だった。アシュレはシオンを追跡するも、辿り着いた廃王国は人外魔境と化していた。そこで、幼なじみで従者でもあるユーニスと離れ離れになってしまう。窮地に追い込まれたアシュレが死を覚悟した瞬間、この事件の発端であるシオンと、土蜘蛛の男イズマに救い出される。一時的に共闘関係を結んだ三人は、ユーニスを救い出すべく行動を開始するのだがー。いま、若き英雄の旅立ちが始まる。 2019/07/30 発売