察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 9
教会に端を発した災厄や戦乱は「シルバーフェイス」の働きで解決を見た。ヒカルたちはつかの間の休息を楽しんでいたが、「世界を渡る術」によって日本に渡ったセリカたち「東方四星」の問題を解決しなければならない。毎月1回、日本とこちらをつなぐ亀裂を開くのだが、そのときセリカが投げ込んできたスマートフォンには動画が収録されていた。動画の中でセリカが言うには日本ではすでに彼女たちが「異世界人」であることがバレており、異世界とつながる亀裂に世界が注目しているのだという。さらに、動画にはヒカルの先輩である葉月の声も入っていた…彼女はヒカルに問う。ヒカルが生きていることを、両親に伝えなくていいのか、と。
関連ラノベ
火龍が国王の退位を迫ったことで、ポーンソニア王国は混乱の最中にあった。そんな中、ジルアーテという冒険者の少女が王命で捕らわれてしまう。ジルアーテはポーンソニア王国の南に広がる自治区「中央連合アインビスト」の先代盟主の娘だった。アインビストでは少数種族たちが集まって同盟体制を築いており、「選王武会」で優勝した者を盟主として任命し、自治を行っているという。中でもジルアーテは竜人族という特別な種族であり、アインビストに集まる種族の中でも忌み嫌われている不遇の立場だった。冒険者ギルドの受付嬢フレアからそのことを聞いたヒカルは、竜人族という種族に興味を抱き、ジルアーテに会うために王城に忍び込むのだがー。 2018/12/28 発売
アインビストから再びボーンソニア王国へ戻ってきたヒカルは、無実の罪を着せられているラヴィアに白昼堂々と歩けるようになってほしいと強く思い始める。王宮が次期王位継承争いで混乱している今ならば無実の罪を晴らす方法があるかもしれないと考え、ヒカルは王宮内に忍び込み、王女クジャストリアと接触する。そこで知ったのは、王女がローランドの知り合いだったという事実。さらに、クジャストリアが王位に即くためには三家ある公爵家すべての賛成が必要なのだという。しかしそのうちの一つ、ナイトブレイズ家の次期当主は原因不明の病に伏せており、父親の公爵は執務もままならない。ローランドとの縁もあり、事態の収拾に手を貸すことにしたヒカルは、病の原因を究明するために公爵家に向かうのだがー。 2019/04/30 発売
ボーンソニア王国の王位継承争いに決着をつけたヒカルは、王都の衛星都市ボーンドに戻っていた。騒動の最中に、ヒカルが「シルバーフェイス」であると気づいたギルドマスターのウンケンは、ある意味命の恩人のヒカルのために、修業と称して持てる技術の全てを教え、恩返しとした。そしてその修業の「卒業試験」としてヒカルに課せられたのは、ダンジョンにて実践を積むことだった。一方、ジルアーテもまた、アインビスト連合の盟主ゲルハルトからとある「試験」を伝えられる。それは聖ビオス教導国にあるダンジョン『魔錠の迷宮』に存在する水の精霊魔法石を取ってくるというもの。成功すれば水が貴重なアインビストでは大きな利益となり、ジルアーテの実力を知らしめることができる。偶然か運命か、ヒカルとジルアーテは再び同じダンジョンに集うことになりー。 2019/10/31 発売
クジャストリアの協力を得て、日本とこの世界をつなぐ「世界を渡る術」を完成させたヒカル。あとは精霊魔法石さえ確保すれば、日本への帰還が叶う状況になっていた。しかし、念願の帰還方法を見つけたヒカルは日本とこの世界のどちらが良いのか迷い、考え込んでいた。安全が確保され、欲しいものがすぐに買える日本。もしくは、危険はあるが夢もあるこの世界。悩むヒカルはある日、同じ日本人であるセリカと偶然出会う。さらにそのころ、ポーンソニア王国ではとある奇病が流行り始めていた。体中に黒い斑点が現れ、やがては死に至る病。タイミングよく患者の元を訪れたビオスの教会関係者は、莫大な金を払えば特効薬を与えると言う。なんともきな臭い話に、ポーラたちは秘密裏に治療しようと動き始めるのだがー。 2020/01/31 発売
各地にダンジョンが出現し、世界には混乱がもたらされた。だが、冒険者たちにとっては財宝と名声を手に入れる絶好のチャンスだった。とはいえヒカルは通常運転。次はいつ日本に行こうかな…などとのんびりしていた。そんな時、国境付近に出現したダンジョンに、ヒカルのよく知る冒険者ギルド受付嬢フレアが派遣されることになった。いくら調査のためとはいえ、危険が多そうなので、ヒカルは彼女の護衛の任務に就こうと手を挙げた。ダンジョンへ向かう途中に出くわしたのは隣国の冒険者ギルド受付嬢アンジェラと、ランクAパーティー「灼熱のゴブレット」。アンジェラとフレアは過去の受付嬢基礎訓練の時に因縁があり、火花を散らすのだがー。 2022/03/31 発売
日本へと戻ったヒカルとラヴィアを、突然カメラのフラッシュが捉えた。「東方四星」と同じマンションに偶然住んでいた新聞記者、佐々鞍綾乃との出会いである。彼女に撮られた写真を取り上げようとしたヒカルだったが、あまりに記者としてポンコツな彼女が気の毒になり、写真を消すのと引き替えに「隠密」を駆使して彼女にスクープネタを渡すことにする。それは現職の大臣と政治家秘書が絡む、大規模な汚職事件だった。一方、ヒカルと入れ替わりにポーンソニア王国に戻った「東方四星」はポーラと合流するのだが、こちらでも予期せぬ大問題が起きていたのだった。 2022/12/28 発売