初恋は魔法で二度する
遠い夏の日の思い出。当時、お化け屋敷と噂されていた洋館に、一人の男のコが忍びこみ、女のコにこうささやいた。「君をここから助けてあげる」小さな手を差し出したのは、佑介。その掌に、思わず黄色のクレヨンを渡してしまったのは、なつみ。二人は高校生になって、偶然同級生になった。満員電車が苦手で学校を休みがちななつみを、佑介が迎えにいくことになった。毎朝、遠回りをして…。
遠い夏の日の思い出。当時、お化け屋敷と噂されていた洋館に、一人の男のコが忍びこみ、女のコにこうささやいた。「君をここから助けてあげる」小さな手を差し出したのは、佑介。その掌に、思わず黄色のクレヨンを渡してしまったのは、なつみ。二人は高校生になって、偶然同級生になった。満員電車が苦手で学校を休みがちななつみを、佑介が迎えにいくことになった。毎朝、遠回りをして…。