赤ちゃんは救世主(ハレルヤ・ベイビ-)(4)
大地こそは、聖王子デインの生まれかわり。また聖世界と人間界との運命を握る伝説の聖霊王なのだと、妖精ファルルは語った。花梨と夏生はその言葉に歓喜したが、大地を狙う魔族たちの攻撃も悪辣さをきわめていた。世界に戦争をしかけ、大地の引き渡しを求める中東の幼き王アクラム。その正体も、桁外れのパワーを持つ双頭の魔族。異形の怪物が今、大地たちの前に立ちはだかっていた。
関連ラノベ
夏生は同じバスケ部員で女子の憧れの的の京弥から、同クラスの花梨へラブレターを渡してくれと頼まれた。夏生は彼女を意識したことはなく、京弥の気持ちは意外だった。そして、その手紙を渡そうとして彼女と公園の遊歩道を歩いていた時、赤ちゃんを乗せたベビーカーを押している男に出会った。すると突然、男がのどを押さえて苦しみだし、手を離れたベビーカーは坂を転がり落ちて行った。 1991/02/01 発売
高校生の花梨と夏生はひょんなことから大地という超能力を持つ赤ん坊を育てるはめになった。しかも大地は、キリストの再来である救世主、はたまた悪魔崇拝者が待ち望むアンチ・キリストのどちらかである可能性が高いという。同時に、千年王国教団や蝿の下僕といった怪しげな宗教集団と花梨たちの戦いが始まった。そんな或る日、大地の前に、悪魔主義者の大物と噂される渋沢幻児が現れた。人気ホラー・コメディ。 1991/09/01 発売
夏生と花梨が育てる大地は救世主なのか?それとも悪魔の子?深まる謎をよそに千年王国教団と悪魔主義者たちとの争いは激しさを増した。その混乱の中アッシド王国の国王アクラムが中東で戦争を始め、それに呼応して日本でもアクラム教が千年王国教団を壊滅させた。彼らの魔手は夏生たちにも迫る。それを救ってくれたのが妖精ファルル。しかも、彼女は大地の驚くべき秘密を知っていた-。 1992/02/01 発売