虎の道龍の門(2)
自らが所属する空手流派に漠然とだが疑問を抱いた麻生英治郎は、フルコンタクト系の空手師範である黒沢輝義と出会い、真の空手道を極めることを誓い合う。二人で新たな道場を開くまでにいたるが、その矢先、黒沢は癌に倒れ、還らぬ人となってしまった…。一方、シベリアの針葉樹林より生還した南雲凱は、些細な事件から新格闘技団体に入団することになった。その圧倒的な強さと、大金を掴むという自らの野望のため、凱はラスベガスに武者修行すべく殴り込む。そして、格闘技雑誌のグラビアを飾る英治郎を目にして…。後に、格闘技界の頂点を賭け激突する虎と龍が、遂に始動した!はたして彼を待つ運命とは!?シリーズ第二弾。
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騙されて外国に売られ、シベリアの針葉樹林で、あたかも奴隷のように手斧一本で伐採作業を強制されながら生きる南雲凱。現場監督を半殺しにして日本に生還した凱は、些細な事件から新格闘技団体に入門する。そしてもう一人-何ひとつ不自由のない裕福な家庭に生まれ育ち、空手道場に通う大学生の麻生英治郎。所属する流派に漠然とだが疑問を抱く英治郎は、フルコンタクト系空手師範の黒沢と出会い、空手の真の姿を探し始める…。後世、この二人が虎と龍の如く格闘技界の頂点を賭け、激突するとは、この時、誰も知らなかった。はたして彼らが目指す先には何があるのか!?“真の格闘技小説”堂々のシリーズ第一弾。 2001/10/25 発売
あらゆる格闘技試合で不敗を誇る南雲凱。今や、名実ともに沼田道場のエースとなり、手にした金で毎晩豪遊を繰り返す凱だったが、その肉体はいつしか蝕まれていた…。一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した麻生英治郎は、彼らの活躍により、いつしか「常勝軍団の総帥」とマスコミに祭り上げられていた。その現実は、ひたすら空手の真髄を極めるという彼の理想とは、全く別次元のものだった…。苦悩する英治郎は、遂に輝英塾塾長として決断を下した。それは南雲凱との頂上対決。両者激突の時がきたのだ!!シリーズ感動の完結篇。巻末に著者と桜庭和志氏(格闘家)との特別対談を収録。 2002/06/25 発売