荒ぶる神の眠る地
小国ガルダにてこずるアレクサンダーに、内なる敵が発生した。反ロクサネ派の謀反、軍に蔓延する厭戦気分、本国や占領地に飛び交う大王死亡のうわさ-。いずれも、長い遠征がもたらすひずみだった。類まれなカリスマ性で兵士の士気を鼓舞しながらも、アレクサンダーは一時的な撤退を決意したが、後を託せる人物として彼の脳裏に浮かぶのは、敵であるはずのシヴァであった。
小国ガルダにてこずるアレクサンダーに、内なる敵が発生した。反ロクサネ派の謀反、軍に蔓延する厭戦気分、本国や占領地に飛び交う大王死亡のうわさ-。いずれも、長い遠征がもたらすひずみだった。類まれなカリスマ性で兵士の士気を鼓舞しながらも、アレクサンダーは一時的な撤退を決意したが、後を託せる人物として彼の脳裏に浮かぶのは、敵であるはずのシヴァであった。