私に触れない貴方は、もう要らない
「もう妻には欲情しないんだよ。隣で寝てもなんの反応もしない」夫が勤める王宮騎士団の執務室の前で、アシュリーは夫の本音を聞いた。結婚五年。初恋を実らせ愛し合って結ばれた二人には子供がいない。できるわけがない。夫は浮気三昧で、もう何年もアシュリーを抱いていないのだから。傷ついたアシュリーは、親友の女公爵セイラの手引きで家を出て、辺境で看護師として就職する。辺境で出会った仲間たちに、やりがいのある仕事。アシュリーは心の傷を癒し、生きる力を取り戻していく。--私に触れない貴方は、もう要らない。自分の力で幸せになってやるんだから!