王女殿下を優先する婚約者に愛想が尽きました
長年、王女の近衛騎士を務める婚約者に後回しにされ続け様々な悪意ある噂に晒されてきた侯爵令嬢のヴィオラ。それでも相手の家とは友好的な関係を築いていたのだが、17歳の誕生日も婚約者は誕生パーティーを欠席し、王女の隣国訪問に護衛としてついていってしまった。その結果、さすがにもう無理だと婚約を破棄することに……。婚約破棄直後、親友の公爵令嬢がある男性をどうしても紹介したいと言い出し、ヴィオラは渋々会うことを了承する。そこで紹介されたのは、なんと大国の王子殿下! しかも彼は、過去に自分を助けてくれたヴィオラにどうしても結婚を申し込みたいのだと言い出してーー!?