今昔ばけもの奇譚 五代目晴明と五代目頼光、百鬼夜行に挑むこと
<論理派陰陽師とお人よし武士が怪異の謎を解く、平安ミステリー!>
時は平安末期。
宇治の警護を任された源頼政は、酒呑童子を倒した豪傑として知られる源頼光の子孫だが、和歌が好きなお人好しな武士である。
ある日、京からワケアリの貴族の少年・高平太がお忍びで宇治にやって来た。高平太は物の怪に憑かれているという。驚く頼政の前に現れたのは、陰陽師・安部泰親であったーー!
奇しくも再会を果たした二人は、新たな怪異事件に巻き込まれていくことに。
源氏物語の幻の巻であるという「雲隠の巻」の行方や道成寺の僧が大蛇と交わした約束の真相、朱雀大路の奇妙な噂、山に入るものを殺す神の存在……
数々の事件の謎を、安倍晴明の五代目である安部泰親が、論理的に解き明かす!
そして、二人は都を脅かす“天狗”と対峙することにー?
『絶対城先輩の妖怪学講座』『金沢古妖具屋くらがり堂』シリーズの著者が綴る、平安怪異ミステリー。大好評の第2弾!