生まれてきてごめんなさい定食
「小説家になろう」発!
村崎羯諦が贈る、全く予測がつかないラストの最新作。
5分で読める!
世にも奇妙なグルメ短編集。
予想外のところからやってきて
どこに着地するかわからない。
脳内が混乱して
なぜか癖になるーー。
そんな病みつきグルメを召し上がれ。
ふらっと立ち寄った定食屋にあった『生まれてきてごめんなさい定食』。
どんな定食なんですかと店員に尋ねたら……? 日常の一コマににじむ人生の片鱗はーー?(「生まれてきてごめんなさい定食」)
自分にとって母の味といえば、幼いころ食べた手作りカレー。辛いだけでなくどこか舌がピリッと痺れるような味にはおぞましい秘密が……。母の思いを知ったとき主人公はーー。(「母親のカレー」)
女性の一人暮らしには若干広めなはずの1LDKは狭い。なぜなら大きな虎を飼っているから。春奈と虎次郎の一風変わった共同生活は衝撃の結末を迎えるーー。(「プリーズ・イート・ミー」)
ずっと海を旅していた風は磯の匂いがするし、住宅街の隙間を吹き抜けるのが好きだった風は、雨に濡れた夏のコンクリートの匂いがする。風が、長い長い一生を終え、最期の時間を過ごす場所、そして出会う風の看取り人とはーー。(「空の底で祈る」)
「こんにちは。すっかり秋も深まり、木曜日が美味しい季節がやってまいりました。というわけで、今週の『らくらくKitchen!』ではーー」木曜に放送される一風変わった人気料理番組で起きた事件とは?(「木曜日が美味しい季節」)
■著者プロフィール
村崎羯諦(むらさき・ぎゃてい)
著書に「余命3000文字」「△が降る街」「あなたの死体を買い取らせてください」(全て小学館)などがある。1994年、熊本県生まれ。小説投稿サイト「小説家になろう」にて短編小説の投稿を中心に活動を行う。