クロスワールド・スクランブル(3)
六天はガラスに映る己の姿に小さく溜留をついた。黒のワンピースに真っ白なフリル付きエプロン。とどめのヘッドドレスー紛う事なきメイド姿だった。勇者との戦いで無茶をした六天は、罰としてメイド姿で過ごすよう命令されていた。嫌がってはみたものの、すっかり馴染んだその姿ーしかし、その戦いで彼は巴達を“守る”こともまた改めて強く意識し直していた。そんな矢先、六天たちの住む街へ敵の急襲があった。都を守る上位術者さえ蹴散らすその者の正体とはー!?六天に迫る戦いへの決意と辛い決断。彼は愛する者たちを、その手で守ることが出来るのか!!
関連ラノベ
クロスワールド・スクランブルクロスワールド・スクランブル
「…ぼ、ボクは…ボクは男だああああああーーーーーーッッッッ!!」六道六天の魂の叫び。たとえその姿が、大きな瞳にサラサラの長い髪、啄みたくなる唇に、ぎゅっと抱きしめたいような小柄な少女ーだったとしてもーだ。一人に一つだけ発現する『魔法』。幼くして大きな魔力を発し死にかけた六天は、力を『封印』することで九死に一生を得た。しかし、その代償でなんと体が女の子になってしまったのだった!元に戻るには解除魔法を施して貰わねばならないが、それを叶えるにも様々な問題や苦難が待ち受けていてー!?第6回GA文庫大賞奨励賞受賞作魔力全開で刊行だ! 2014/07/15 発売