幼女さまとゼロ級守護者さま
ネテスハイム公・雨宮透華は「切り札」たる守護者を召喚して告げた。「雨宮羽玖。雨宮の娘を守って欲しい。忌まわしき天球儀ゲームから」「十三血流」-その眷属たちは名だたる能力使いであり、世界史を裏から操ってきた。だが、その均衡を揺るがしかねない存在が羽玖であり、彼女は「不死」にさえなりうる希有な能力“節制”に覚醒する予兆を示していたのだ。十三血流がさらなる力を得るべく眷属を送り込む「天球儀の迷宮」。能力者たちが集う閉鎖空間において誰かが羽玖を亡き者にしようと狙い、誰かが羽玖を守護する切り札となる。各家の思惑が交錯する中、その趨勢を決する迷宮探索が幕を開けたー。
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「お願いします!!」校門で待ち構えていた咲乃は、目を潤ませながらノートを差し出した。名門・ケセド女学院の女生徒による告白イベントに周囲は色めき立つ。なにしろここは七F高ーネテスハイムでも最底辺の学校なのだから。咲乃は決めたのだ。もっと強くなると。だから“ゼロ級守護者”への弟子入りを決意したのだ。そして再び天球儀が動き始める。不自然なほど低いランクの青銅ダンジョン。しかし、そこに集結したのは対抗勢力の大アルカナ、そして謎に包まれた最強最悪のJoker Of Death-かつてない強敵が羽玖を狙う。様々な思惑が複雑に交錯する天球儀ゲームの行方や、いかに!? 2018/04/13 発売