月とうさぎのフォークロア。 St.3 天てらす月、其は夜にかがやくしろうさぎ。
「伊岐くん。あ、あの。わたしね?ずっと伊岐くんのことがー」故あって海にやってきた朔たち。春や鈴の水着攻撃から逃れた朔が柏木と話をしていると、突如飛来した銛が彼女の背後に突き刺さった。「…鮫がいた。あぶなかった」やってきた白が銛を抜く。同時に柏木の水着がはらりと舞い落ちた。銛が水着の背中の紐を切ったのだ。「おっぱいみえてるー」広い海に冬の無邪気な声が響く。女同士の戦いが苛烈さを増すなか、天月一家では瀬月内が襲撃を受けて重傷を負い、事態は風雲急を告げる。月欠けた夜ー血に塗れた神々が白き神人を紅く濃く染める、第8回GA文庫大賞“奨励賞”受賞作。