精霊幻想記27.祈りの断頭台
震える彼女の決断は、あまりにも切なくてーー
降りしきる冷たい雨の中ーー心細そうに「抱きしめて欲しい」と願い出たクリスティーナの姿に不安を感じざるを得ないリオ。
しかし翌日には普段の冷静で堂々とした態度を取る彼女に、それ以上は強く踏み込むことが出来ずにいた。一方、クリスティーナはリオとの抱擁に勇気を貰ったかのように、揺るがぬ決意を胸に秘めながら自身のすべてを賭した計画を推し進めて……。
「いかなる代価も支払う。本当にその覚悟があるのよね?」
未来を見通す女神が指し示す先は希望か、それともーー!?