私のほうが先に好きだったので。2
「私のほうが先に好きだったんだもん…」突然の告白。あのときの小麦は俺が知らない顔をしていた。クールで誠実な普段の小麦とは違う、感情むき出しで必死な、ごく普通の女の子。だけど、そんな風に見えたから、俺は“そのあと”の出来事に抵抗できなかった。できるはずがなかった。鳩尾さんには絶対言えない。だって俺はもう鳩尾さんの彼氏で、鳩尾さんを“好き”だと決めたんだから。なのにー「しないわ。私からは。…玄から、して」俺は、どうしたらいい。抵抗不能。泥沼はより深く。青春泥沼トライアングル、転落の第2巻。
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私のほうが先に好きだったので。私のほうが先に好きだったので。
元カノに女の子を紹介された。ショックだった。俺は内心、元カノ・小麦を引きずりまくっていたからだ。でも、紹介された小麦の親友・鳩尾さんはすごくかわいくて、天使みたいにいい子で、そんな彼女が勇気を振り絞ってくれた告白を断りきるのは難しかった。小麦を忘れていない罪悪感はありつつも、付き合っていくうちにいつか鳩尾さんのことは好きになれる。そう思っていた。-そんなはずが、ないのに。「わたしのために、クズになってよ」正解なんてない。だけど、俺たちは致命的に何かを間違えたー。恋と友情、そして嘘。ピュアで、本気で、だからこそ取り返しがつかない、焦げついた三角関係が動き出す。 2021/12/15 発売