これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。 1
この「好き」は《偽物》--なんかじゃない。
これは、令和(イマ)を生きる大学生たちの不器用で焦れったい等身大の恋物語。
拗らせぼっちの大学生・寺田悠には忘れられない過去がある。
孤独を抱えた冬の夜の帰り道、公園で寒さに震えるあざと可愛い人気者の後輩・藤宮光莉から助けを求められ、家に泊めることに。
その日から頻繁に家へやって来る光莉と重ねていく、温かな日常。
その不思議な関係は、穏やかに続いていくーーはずだった。
「好きです、悠さん」二人の視線が絡み、距離がゼロへと近付く。頭のなかで誰かが言う。
《普通》ならここでキスをするのだと。
それができない恋は《偽物》だと。
それでもーー「ごめん、藤宮。俺はきっと《普通》の恋ができないんだ」
オーバーラップ文庫大賞史上、最も不器用でもどかしい恋物語、ここに開幕。
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「私への《好き》は、ホンモノですか?」令和(イマ)を生きる大学生たちの不器用でじれったい恋物語、第二弾。 互いの孤独を埋めあい、光莉(ひかり)の隣に温かな居場所を見つけた悠(ゆう)。 長く続いた冬は終わり──けれど、自身のことを光莉にはまだ打ち明けられないまま季節は巡る。 これからのことを考えるためにも、光莉と初めて出会った公園へと足を運んだ悠。 ところが、舞い散る桜の先にいたのは── 「久しぶり、悠。わたし、ずっとあなたに会いたかった」 高校時代にたくさんの後悔を抱えながら別れた元恋人・白澤春佳(しらさわはるか)で……!? 交錯する過去と今。 同じ過ちを繰り返したくない、 けれど自分の《好き》の形は──。 「悠さん、あなたは──本当に、私のことが《好き》ですか?」 2024/12/20 発売