ダブルブリッド
特異遺伝因子保持生物ー通称”怪(あやかし)”後を受け継ぐ少女、片倉優樹はその力と銀髪から「白髪頭」と呼ばれ恐れられていた。
ある日、特殊部隊『EAT』へ協力中、優樹は1人の人間の青年と出会う。青年の名は山崎太一朗。『EAT』の一員である太一朗に直情的な言動に最初は不安感を覚える優樹であったが、徐々に彼の飾らない性格に好意を抱くように成なる。一方片倉優樹を付けねらう甲種”怪”が1人。その人物、3年前殺人鬼として日本を騒がせた高橋幸児と優樹とは浅からぬ因縁があった…。
第6回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞のホラーファンタジー、登場
関連ラノベ
あの事件から二週間が過ぎ、片倉優樹と山崎太一朗の生活につかの間の平穏な時間が戻ってきた。仕事が終わった後、太一朗と酒を飲んだ帰り道、優樹は首に血の付いた女性を見かける。訝しく思う優樹だったが、悪い予感はあたり、翌日連絡が届いた。ひとりの吸血鬼が墺太利から日本にやってきたというのであるー!そのアヤカシと相対した片倉優樹の胸中に去来したモノとはー?そして人に触れられることを優樹が極度に嫌がる理由とはー?第六回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作の続編が登場。 2000/05/10 発売
日本に降り立った大戦期の人型兵器ーーナカ 中国から一見普通の親子連れに見えるふたりがやってきた。玄亮、趙蒼と名乗る彼らの目的は大戦期に造られた人型兵器ナカ零番の実験。だが、ナカの疑似脳にノイズが走った時、ナカの脳の奥に隠されていたプログラムの封印が解けた……。 一方、片倉優樹は自分の体調に違和感を感じていた。今までに無いことだが、頭痛を感じていたのである。そして優樹はその”異変”が、ナカの日本上陸と共に始まったと言うことを、知る由もなかった。 人型兵器とダブルブリッドーーふたつの運命が交錯したとき……。 2000/07/10 発売
出会った二人には、必ず別れが訪れる……高橋幸児の死体を乗せた輸送車が炎上、何故か死体は消え去っていた。一方、出向明けを間近に控え、ある決意を持って優樹のもとに向かった太一朗であったが、記憶を失ったままふらついている高橋幸児を見つける。その処遇を巡り、太一朗と優樹は対立し……! 2000/11/10 発売
その愛と憎悪が人を狂わせるーー山崎太一朗の出向期間が終わり、再び捜査第六課で一人きりになった片倉優樹のもとに一報が入る。アヤカシが京都で殺されたというのである。調査のため、かつての同僚帆村夏純と京都に向かった優樹が見たものは……! 2001/02/10 発売
EATと米軍の共同演習に六課に在籍していた面々がアヤカシ役として協力することになり、優樹、大田、虎司、夏純、八牧が久しぶりに顔を合わせる。懐かしさも相まって演習の舞台となった無人島にはどこか弛緩した空気が流れていた。だが、その背後で米軍の恐るべき陰謀が進行していることを彼らは知る由もなかった……。 鵺のネジもまた愛すべき“彼”を殺した人間に復讐を果たすため、その無人島に来ていた。そしてその仇とは……! 2001/07/10 発売
元捜査第六課所属のアヤカシーー八牧はひとつの決断を下した。仲間を攻撃し命を奪う可能性のある“存在”、そいつをこの世から抹殺し仲間を守るために自分は考えうるすべての手段を使うーーと。 一方、八牧が付け狙う“存在”--山崎太一朗は混乱していた。鬼斬りの寄生が進み、アヤカシが近づくたびに意識の連続性が断たれるようになったためである。山崎の必死の願いにも関わらずさらに意識の変容は進み、そして……! アヤカシの命を吸い、人間の魂を奪う鬼斬りの最初の一本ーー童子斬り。 今、その“童子斬り”を巡り、戦いが始まるーー。 2002/01/10 発売
八牧は死んだ。山崎太一朗の手によって。 同時に、八牧が命を賭して張った罠が動き始める。 一方、八牧を失った元捜査六課の面々は、心に空いた虚無と向き合いながら、彼らの作法に従って行動を開始する。 ……復讐のために。その先に待っているであろう更なる虚無を直視することなくーー。 超人気シリーズ待望の第8巻、登場! 2003/04/10 発売
悩みに悩んだすえ、安藤希に対して凶行に及ぼうとしたその瞬間、相川虎司は圧倒的な力で池に投げ込まれた。 兇人ーー“鬼斬り”に取り憑かれた山崎太一朗の手によって。 そして始まる人外のモノ同士の闘いは、安藤希に何を決断させるのか!? 一方、右目を失い、“左手”も失い、記憶も失いつつある片倉優樹は、傍観者としての立場を捨てないままただ語りつづける大田真章を前に、何を決断するのか。 数多くの決断を背に、破滅に向けて突き進む『ダブルブリッド』シリーズ。 ついにクライマックス直前! 2003/12/10 発売
記憶を失ったままの片倉優樹、そして“童子斬り”に憑かれ、自我を無くした山崎太一朗はついに激突した。アヤカシを殺す“童子斬り”の法則に従わず、ひたすらに優樹を殴り、打ち倒そうとする太一朗。そして、意に沿わずに動き始める優樹の「左の右手」。ふたりはただ殴り合い、傷つけあっていく。一方、己の死期を悟った「キマイラ」片倉晃が成そうとすることとは?また、最大の謎である“主”たちが行っていた計画「Ωサーキット」の全貌とはー?血を流し、肉を裂き、骨を砕いた先、ふたりが辿り着くのは何処か…?『ダブルブリッド』シリーズ、最終章。-物語の幕は、静かに下りる。 2008/05/10 発売