機甲都市伯林(5)
遂に“機甲都市化計画”の真の目的が明らかになった。G機関は独逸を勝利に導くために計画を進めていたのではなく、時虚遺伝詞を崩壊させ、予言書に謳われた“破滅の転輪”を起こし、全世界の時を一千年前に戻そうとしていたのだ。G機関の長レーヴェンツァーンは、既に超大型言詞加速器“トリスタン”の内部に入り、崩壊を引き起こす駕発動の時を静かに待つ。一方、反独隊のヘイゼルとベルガーは、歴史の連環を断ち、新たな歴史を刻むために、“新伯林”に突入。それぞれの信じる正義のために、両者にとって最後の戦闘が始まる!「機甲都市伯林」シリーズ、遂に完結。
関連ラノベ
時に1937年、独逸軍G機関の最新戦闘艦「疾風」が暴走して空に放たれ、独逸軍と交戦を開始していた。 そして同時期、異族の少女ヘイゼルに、軍事機密が収められた「疾風」の開発者マルシュの義眼が移植される。 ヘイゼルと「疾風」--この両者の捕獲を目的にG機関が動き出した。 しかし、この背後には、予言者が詩に託した「救世者」創出の悲願と、独逸を“言詞的に強化”する機甲都市化計画があったのだった……。 2000/06/10 発売
1939年ーー。G機関による“機甲都市化計画”は着々と進行しつつあった。独逸全土で地脈加速炉が建設され、国家防衛の要となる巨大航空戦艦の建造が急ピッチで進められていたのだ。 独逸の動きを危惧した反独隊は、独逸防衛の要である航空戦艦の破壊と、極秘に行われていた発掘作業による発掘物を奪取するため行動を開始した。 再び伯林で出会ったヘイゼルとベルガーは反独隊と合流。独逸軍の暴走を阻止するため、闘いに身を投じていく。 はたして、ヘイゼル達は独逸の“機甲都市化計画”を阻止することができるのか? そして、全ての人々の運命を変えゆく発掘物の正体とは……!? 2000/10/10 発売
英国軍による独逸本土への大規模空爆の日が迫っていた。それに対し、独逸G機関は西の守りを固めるため、言詞砲塔を搭載したガルド級航空戦艦“葬送曲”をついに実戦配備する。 一方、反独隊に入隊したヘイゼルは、ベルガーと共に独逸に潜入。反独隊の長ペイルの救出と、独逸空爆の支援のため行動を開始した。 国家の存亡を賭け“機甲都市化計画”を進めるG機関と、それを阻止すべく独逸国内に侵攻する連合軍。 両軍の戦いは熾烈を極め、そして、“大障壁”と呼ばれた時代の後に全ての歴史が再構築された「都市シリーズ」の世界で、再び独逸は崩壊の危機を迎えようとしていた……。 2001/02/10 発売