ウィザーズ・ブレイン(3)
シティ・神戸消滅から3ヶ月。北米のシティ・マサチューセッツは、簡易型「魔法士」量産に成功した研究機関「ウィザーズ・ブレイン・ファクトリー」と軍の、共同統治下にあった。「ファクトリー」の「魔法士」ディーは、破壊活動を行う遠距離攻撃型魔法士「光使い」を追ううち、セラという少女と出会い惹かれ合うようになる。セラの母マリアが自分の追う「光使い」とも知らずに…。その頃、かつて最強と謳われた「黒衣の騎士」黒沢祐一は、一通の手紙を手に、シティ・マサチューセッツを訪れる。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る「魔法士」たちの戦いを描く人気シリーズ第3弾。
関連ラノベ
大気制御プラントの暴走と戦争により、人類は滅亡の危機に瀕していた。存在の『情報』を書き換えることで物理法則すら操る「魔法士」の少年、天樹錬は、世界にただ七つ残された閉鎖型都市「シティ」のひとつ、神戸シティに輸送される実験サンプルの奮取の依頼を受けるが、サンプルとは、フィアという名の少女だった。一方同じく魔法士の「騎士」黒沢祐一は、「シティ」存亡の鍵を握るフィアを取り戻すため、錬を追う。それぞれに守りたい人々のため、ぶつかり合う錬と祐一…しかし、彼らの知らぬ所で、恐るべき陰謀が動き始めていた!第7回ゲーム小説大賞銀賞受賞作。 2001/02/10 発売
ヒマラヤ山脈上空2万メートルに浮かぶ極秘の研究施設ーそこは自らの肉体を変化させて戦う特殊な魔法士“龍使い”の実験場だった。フリーの便利屋“魔法士”ヘイズは、施設に潜入し実験データとサンプルを持ち帰るという依頼を受ける。実験体の暴走の可能性を聞かされていたヘイズは、そこに暮らす4人の少年少女の天真爛漫さにとまどいつつも、交流を深めてゆく。しかし彼らには、恐るべき秘密が隠されていた…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る“魔法士”たちの戦いを描く人気シリーズ第2弾。 2002/01/10 発売
「マザーシステム」暴走によるシティ・神戸消滅から7ヶ月。便利屋の「魔法士」錬とフィアは、調査に訪れたスイスの古い地下実験施設で一人の少年と出会う。少年の名はエド。「魔法士」の生みの親の一人、エリザベート・ザインが生涯最後に作り出した最高の「人形使い」…。シティ・ロンドンを脱走したエドは、追手を逃れてこのプラントに潜んでいたのだ。そして彼ら三人の前に現れた追手とは、雲上航行艦「HunterPigeon」を駆るヘイズとファンメイだった…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る「魔法士」たちの戦いを描く人気シリーズ第4弾。 2003/12/10 発売
シティ・ロンドンから、「世界樹」に関するデータを盗み出す事に成功した錬とフィア。だがフィアは、目の前で倒れてしまったファンメイを見捨てる事が出来ず、一緒に連れ帰ってしまった。最初は警戒していたファンメイも、フィアや錬、そしてエドと触れあううち、彼らの「青空を取り戻すために《世界樹》を発芽させる」という計画に共感し、協力を申し出る。だがエドは、三人には明かせない「世界樹」の秘密を知っていた。一方、ファンメイの行方を必死に捜すヘイズは、リチャードから恐ろしい事実を告げられる…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、運命に抗う人々を描くシリーズ第4弾。 2004/01/10 発売
ヨーロッパで錬とフィアが「世界樹」事件に巻き込まれようとしている頃、祐一、ディー、セラの三人は、「賢人会議」の手がかりを求め、崩壊したシティ・メルボルン跡地の地下都市に潜入していた。一方父の旧友からの依頼で、同じくメルボルンを訪れた錬の兄姉・真昼と月夜は、サクラという少女と引き合わされる。ただシティを存続するためだけに生み出され死んでゆく魔法士の子供達を救うため、シティに闘いを挑むサクラー彼女こそアルフレッド・ウィッテンが生み出した最後の魔法士、そしてもう一人の『元型なる悪魔使い』だったー。 2005/05/10 発売
祐一、ディー、セラたちの協力の許、サクラと真昼は「賢人会議」に身を寄せる魔法士の子供達を連れ、シティ・メルボルン跡地の地下都市からの脱出を計画する。一方イルたちシティ・モスクワ軍は、ついに「賢人会議」へと繋がる情報を手に入れていた…。シティ存続のためだけに生み出され、そして殺されてゆく魔法士の子供達を救うために闘うサクラ。シティなしには生きて行けない弱き人々を守るため、同胞を殺す痛みを体に刻みながら闘い続けるイル。相容れぬ二人の生き様が、いま交錯する。 2005/09/10 発売
シティを支える“マザー・システム”の秘密を全世界に告発した“賢人会議”は、全シティに対し宣戦を布告した。行方不明の兄姉を捜す錬は、兄・真昼が“賢人会議”の参謀として、姉・月夜が“シティ・モスクワ”軍の捕虜として、ともに“シティ・ニューデリー”に向かう事を知る。“シティ・ニューデリー”の議会は、魔法士を犠牲にしながら“マザー・システム”を稼働させ続けるか、魔法士を守るために“マザー・システム”を棄てるかで紛糾していた。ヘイズの助けで“シティ・ニューデリー”に潜入した錬が出会ったのは、魔法士でありながら“マザー・システム”存続を唱える執政官アニルだった…。 2006/12/10 発売
“シティ・ニューデリー”を支える新しい“マザー・コア”は、執政官アニル自身だった。“マザー・システム”の是非に迷い続けたアニルは、自らの余命が短い事を知り、後に続く者たちに「考える時間」を残すため、コアに志願したのだ。それを知ったヘイズは、アニルの最後の希望を叶える事を決意する。一方、アニルの決意を知らない錬は、アニルの人間性に触れる内、彼が“マザー・システム”を推進しようとする事に疑問を持ち始める。そんな錬に、アニルは自らの警護を依頼するのだった。そして“シティ”の未来を占う公開討論会の日、シティ中枢に潜入した真昼は、錬と月夜に再会するが…。 2007/04/10 発売
“マザー・システム”は魔法士の犠牲の上に成り立っているー“賢人会議”の主張が真実であると主席執政官のアニルが認めたことで、紛糾するシティ・ニューデリー中央招集会議。だがそこに現れた真昼は、さらに恐るべき事実を全世界に突き付けた。“マザー・コア”の交換を巡り、推進派と反対派の内戦状態に陥るシティ・ニューデリー。敵味方が入り乱れる中、アニルの最後の希望を叶えるため、イルが、ヘイズが、クレアが闘う。そして病魔に冒されながらも毅然と振る舞うアニルの姿に、錬とフィアの胸にある決意が芽生えるがー。 2007/10/10 発売
“シティ・ニューデリー”の事件からひと月。サクラ、真昼ら“賢人会議”は、軍事演習を隠れ蓑に北極上空に展開するシンガポール自治軍と接触を図る。一方“シティ・ロンドン”を訪れた錬とフィアだが、エド、ファンメイにはシンガポール軍牽制のため、北極への出撃命令が下っていた。同じ頃、大気制御衛星の謎を追って北極にたどり着いたヘイズとクレアの前に現れたのは…。謎に包まれた“魔法士”誕生の秘密が、ついに明らかになるエピソード7、ここに開幕。 2008/10/10 発売
謎の空間転送に巻き込まれた錬とフィア、サクラ、イル、ディーが目覚めたのは、大気制御衛星の中だった。一方、エドとセラを連れ北極を彷徨うファンメイは、北極地下の大規模施設に潜伏する老人たちに捕らわれてしまう。同じ頃、北極海中の“Hunter Pigeon”では、ヘイズ、クレアと祐一が、大気制御衛星の秘密が眠る地下施設をシンガポール、ロンドン両軍から守る方法を、必死に模索していた。そんな彼らに真昼がもたらした“策”-それは世界を相手に仕掛けられた、壮大なブラフだった!!“魔法士”誕生の秘密が、ついに明らかになるシリーズ最新作。 2009/02/10 発売
北極上空の大気制御衛星内に転送されてしまった錬たちは、アルフレッド・ウィッテンの遺した日記を発見する。そこには魔法士誕生の秘密と、ウィッテンの苦悩が綴られていた。-天樹健三、エリザベート・ザイン、ウィッテンの三人が発表した情報制御理論、そしてその成果である魔法士は、世界の軍事バランスに大きな衝撃を与えてしまう。三人は「自然発生した最初の魔法士」アリスを守るため、大気制御衛星内に彼女をかくまうがー。過去と現在を繋ぐエピソード7、いよいよ完結。 2009/06/10 発売
北極衛星の事件から半年。世界中から魔法士の亡命を受け入れることでシティに匹敵する戦力を有するに至った賢人会議は、ついにシティ・シンガポールと正式な同盟を締結することになった。 真昼とフェイを中心にして調印式の準備が進み、魔法士たちの暮らす島は活気に包まれる。 だが、その動きに不信感を募らせるシンガポールの反対派議員たちは、秘かに謀略を巡らせていた。 同盟締結を阻止せんと彼らが用意した、意外な『駒』。 それが、世界の運命を変えることになる、大事件の引き金だった ── 。 2010/05/10 発売
シティ・シンガポールと賢人会議の歴史的同盟締結を前に、凶弾に倒れてしまった参謀の真昼。厳重な警備が敷かれた病院に真昼は収容され、刻一刻と調印式の時間が迫りつつあった。様々な勢力の思惑が渦巻き、反対派が更なる妨害工作を仕掛けるなか、果たして調印式は無事執り行われるのか?真昼の描く魔法士と人間が共存する未来の行方はどうなるのか!?そして、その一方、賢人会議の代表・サクラは、ウィッテンが書き残し真昼が隠していた地球を覆う「雲」を除去する方法を知ってしまう…。いよいよ佳境へと進む『ウィザーズ・ブレイン』、第15弾。 2011/02/10 発売