小さな国の救世主(なりゆき軍師の巻)
見渡す限りの大草原──。 中央アジアの辺境にあたるその地に、天山龍也はいた。
「たしかに俺は、人とは違う体験をしたかったんだけど……」
治安の悪い国・セリカスタンで、パスポートも金も取られた龍也にできるのは途方に暮れることだけ。そんな彼の前に、サラサと名乗る美しい女性と、リューカというまだ14、5歳の可憐な少女が現れた。
二人はある部族の代表だが、内乱が勃発した今では、政府に追われるお尋ね者だという。
「姫とお前で、セリカスタンに旅行に来た新婚さんに化けるんじゃ」
行く宛てもない龍也は、否応なしにその逃避行に巻き込まれ……!? “いまどきの救世主の物語” ここに開幕!
関連ラノベ
小さな国の救世主(2(おざなり将軍の巻))小さな国の救世主(2(おざなり将軍の巻))
舞台は、中央アジアの小国・セリカスタン。 勘違い(!?)で天才軍師に祭り上げられた天山龍也は、愛らしい姫君・リューカとそれなりに楽しい時間を過ごしていた。 だが、のん気な龍也をよそに国情は悪化。 全土掌握を目論む政府軍が有力部族の一つオードン族へ空爆を決定する。 絶対的な威力を誇る空爆を龍也は阻止できるのか!? 2006/07/10 発売
小さな国の救世主(3(いまどき英雄の巻))小さな国の救世主(3(いまどき英雄の巻))
有力部族の結集を成し遂げ、反政府同盟軍のシンボルとなってしまった天才軍師シマオオカミこと、普通の高校生・龍也。 政府軍とまともにぶつかれば、互いに深刻な被害が出ることは必至。 戦わずして敵を倒す奇策を思いついた龍也は、最後のミラクルを狙う! 2006/11/10 発売
小さな国の救世主(4(シャカリキ勇者の巻))小さな国の救世主(4(シャカリキ勇者の巻))
あの内戦から一年ーー。 リューカ姫を日本に連れて行くという約束を守るため、再びセリカスタンの地を踏んだ龍也。 出迎えてくれたリューカ姫の笑顔とは裏腹に、国内情勢は政府と有力部族であるナガス族の間に生まれた不和によって一触即発の状態だった! 2007/03/10 発売