火目の巫女(巻ノ3)
都に歌が響きわたる。それは火の血を持つ者だけに聴こえる、初代火目・霞の鳴箭の音だった。そしてそれに呼応するかのように紅い雪が舞い落ちるー。都に起こる異変の原因を突き止めるべく伊月は豊日と調査を開始する。折りしも当代の火目・常和や御明かしの茜を育てた長谷部家より、千木良という女が指南役としてやってくるが…。御明かしたちの身体に起こる異変、忌み字を冠する火護“し”組の新設、秘められた豊日の過去ー刻々と変化する事態に伊月はどう立ち向かうのか!?第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作第三弾。
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火目の巫女火目の巫女
その国は化生と呼ばれる異形の怪物たちに脅かされ、人は化生を討つ弓・火渡を授かるただ一人の“火目”の存在により彼らに対抗していた。火目候補“御明かし”たちが集う宮中の火垂苑。化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能あふれる常和。三人は時に諍い、時に助け合いながら火目を目指す。火垂苑からの脱走、化生との遭遇と戦いー。様々な出来事を通じ三人は絆を深めていく。折しも世には化生が跋扈し当代の火目の衰えが囁かれる。時を同じくして、伊月は自分たち御明かしと化生との奇妙な共通点を見出すがー。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作登場。 2006/02/10 発売