我が家のお稲荷さま。(7)
それはきもちいい秋晴れの日。透は着物姿の若い女性に抱きつかれ、「お願い、助けて…」と懇願されて…。それは廃屋と見紛うばかりにボロボロの温泉宿。クーとともに一泊旅行にやって来た昇は、怪しげな事件に巻き込まれて…。そしてそれは寒風吹き荒ぶ12月の保健室。体重計に上がった佐倉が「…っみゃーっっっ!!」と叫んだそのこころは!?一年ぶりのご無沙汰でした。世にも美しい天狐空幻が踊る、現代のお伽噺第7弾です。
関連ラノベ
その昔ー一匹の大霊狐が三槌家の守り神に祀りあげられた。名を空幻といい、ありとあらゆる術を自在に操る、たいへんに賢しい狐であった。だが同時に、騒動が大好きでもあった。いたずらと呼ぶには悪辣すぎる所業を繰り返す空幻に業を煮やした三槌の司祭は、七昼七晩かけて空幻を裏山の祠に封印したのだった。そして現在ー未知の妖怪に狙われた三槌家の末裔・高上透を護るため、ついに空幻が祠から解封された…のだが、その物腰は畏怖された伝説とは裏腹に軽薄そのもの。イマドキの少年である透からは『クーちゃん』と呼ばれる程で…第10回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞。 2004/02/10 発売
秋晴れのある日。高上家にクロネコ便が届いた。その中身は、呪布で全身をぐるぐる巻きに拘束された妖しい女の子だった。秋晴れのある日。透が野球をしていると、黒い外套をまとった妖しい少年が親しげに話しかけてきた。秋晴れのある日。コウと昇が歩いていると、T字ロッドを持ってぶつぶつ呟いている妖しい女性とすれ違った。そして、秋晴れのある日。下校途中の昇が、妖しい二人組に誘拐されたー!?…とにかく、みんな妖しすぎ。大ヒット新人コンビの新感覚ストーリー第3弾。 2004/10/10 発売
クロネコ便でやってきた包帯ぐるぐるの少女“シロちゃん”が高上家からいなくなって数日が経った。放課後。透が教室に残っていると、真っ白な衣をまとった女性が突然現れた。そのヒトは、鬼の許に戻ったはずのシロちゃんだった…んだけど、どうもシロちゃんっぽくもなかった。なぜなら、ぐるぐる包帯巻きだったその服はスケスケのヒラヒラになっていて、閉じていた瞳は真紅に輝いていて、隙間から見える肌には奇妙な紋様があって…。戻ってきたシロちゃんは、まるで白い蝶々みたいだった。新感覚ストーリー第4弾。 2005/04/10 発売
クリスマス。高上昇は、赤城高校のアイドル的存在・宮部紅葉から、自宅で催すミニコンサートに誘われた。それを目撃した佐倉美咲は、心中とっても複雑に。体育館裏でプチブルーになっていると、背後から超美男子に声をかけられた。テンコ・クーゲンと名乗るカレから、なんと『惚れ薬』なるものを授かって…!?そんな中、謎の都市伝説が鈴ノ瀬を賑わせていた。『灰色の狼人間』が、町の住民を襲っているのだという。そして、とある使者が、三槌家当主である昇の許にやってきた…。 2005/10/11 発売