出版社 : アスキー・メディアワークス
虐げられる補助兵をひとりでも多く救おうと、日本視察団の名目を得て戦地を奔走する5121小隊。だが、サンディエゴの戦線は「銀狼」と呼ばれるエリート師団が牛耳る極めて特殊な戦場だった。彼らは戦線を押し上げることはせず、幻獣をサンディエゴでくい止めるという局地戦を延々と続けていた。訝しんだ5121小隊は調査を開始。すると銀狼師団は5121小隊に対し敵対行動を取り始める。戦場での事故に見せかけ、執拗につけ狙われる5121小隊。そんな中、小隊司令に復帰した善行は、戦場に潜むさらなる危機に気づき愕然とする。このままではこの国は滅びる…。緊迫の西海岸編第二弾!
すべてが壊れ、灰色に塗りつぶされた地上。死者の花に埋もれ、人を襲うクークも数多く徘徊する荒れ果てた絶望の世界に、マサキは戻ってきた。その手に、血塗られた愛用の斧を握りしめながら。空中都市で静かに眠る美しくも無邪気な天使ルーフィスを目覚めさせるため、そして滅びゆく世界を救うため、マサキは再び旅を始めるー。血と哀しみにまみれながら、残酷な運命に立ち向かっていく少年を描く、抒情的なSFファンタジー第2巻!マサキと天使の運命は果たして…。
遠い未来。すべてが壊れ、灰色に塗りつぶされた地上。少数のエリートは空中都市へ避難したが、取り残された多くの人々は、常に死と隣り合わせの荒れ果てた世界で、細々と生きるしかなかった。そうした狂った世界を、一本の斧を頼りに放浪する少年がいた。マサキは生き抜くため、邪魔する相手をためらいなく殺しまくる。やがて彼にはアダ名がついた。「殺人鬼マサキ」。しかし彼は、決して悪人ではない。心優して殺人鬼。ただマサキは探しているだけなのだ。自分に命を与えてくれた少女ー美しく無邪気な天使を。
カタブツ生徒会長と音楽科のクールビューティーはうはうの馴れ初めを描く中編 『生徒会長のはうはうな彼女』。 風邪を引いたましろは、いつも以上に扇情的! 空太は理性と戦いながらましろの面倒を見ることになる。 ある意味日常!? 『風邪を引いたペットな彼女』。 電撃文庫MAGAZINEに掲載された2つの物語に加え、七海の空太への想いを描いた書き下ろし短編 『青山七海のもっと乙女なスプリング』 を収録。 変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ、短編集第2弾登場です!
年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。なぜか麻雀打ちとして駆り出された僕は、雀荘で奇妙な男と出逢う。雛村玄一郎ーなんと四代目の父親!緊迫する親子勝負の裏で、雀荘荒らしをはじめ、無関係に見えたいくつもの事件が結びついていき、やがてよみがえるのは一年前のあの悪夢。「あの事件をもう一度、完膚無きまでに終わらせるんだ」アリスが、テツ先輩と四代目が、そして彩夏までもが、赤い悪夢の残り滓に突き動かされて走り出すー加速するニートティーン・ストーリー、第8弾。
ルックスも頭も良くて女子に大人気のセロンと、可愛くおとなしそうで実は正義感あふれる天然系(?)のメグを中心に、個性豊かな仲間たちの、恋あり、友情あり、ミステリーあり、のドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語がスタート!夏休みに入ってすぐ、親友・ラリーの誘いで、演劇部の合宿(手伝い)に参加したセロンは、メグも合宿に参加していることを知る。なんとか親しくなれないかと苦心するセロン。そんな中、学校敷地内にある、今は使われていないはずの古い倉庫の地下に、謎の人物(?)が潜んでいるらしいことを知る。セロンは、ラリーやメグを含んだ仲間たちと倉庫探索に乗り出すがー!?時雨沢恵一&黒星紅白が贈る『アリソン』『リリトレ』に続く、待望の新シリーズ、第1弾。
高校一年、生徒会庶務にして不幸体質の富家幸太は、ある日みんなの兄貴な生徒会長すみれの妹、さくらと出会う。明るくてかわいい彼女に幸太は惹かれるが、さくらは自分の色香に無自覚で無防備な天然扇情娘だった!彼女の追試の勉強を手伝うことになった幸太は、いけない妄想と煩悩との戦いを強いられることになるがー。幸せに不慣れな幸太と天真爛漫なさくらの恋の行方ははたして!?「電撃hp」に連載された三編に大河と竜児が登場する書き下ろしを収録。超弩級ラブコメ番外編、待望の文庫化。
7日間にわたって開催される「大覇星祭」。運営委員の吹寄制理やチアリーディング姿の月詠小萌、名門お嬢様学校の御坂美琴など、学園都市のすべての教師と生徒が一丸となって取り組む超大規模イベントだ。そこに、ひとつの波紋が広がった。『使徒十字』。そう呼ばれる存在が、上条当麻の大切な人たちの夢をあっけなく破壊していく…!上条当麻は走る。誰もが期待し、楽しんでいた「大覇星祭」を取り戻すために。科学と魔術が交差するとき、物語は始まるー。
少女に名前はなかった。ただ「贄殿遮那のフレイムヘイズ」と呼ばれていた。少女が目指すは、“紅世の徒”討滅のみ。いまはまだ、少女の隣にあの“ミステス”の姿はなかったー。天道宮から巣立ち、あの“ミステス”と出会う以前の少女を描いた外伝「オーバーチュア」、通販本収録の特別編「しゃくがんのしゃな」「しんでれらのしゃな」を加筆修正した計三編+特別掌編収録。いとうのいぢオール描き下ろしのカラーイラストで贈る、『灼眼のシャナ』初の短編集登場。
ー“ミステス”を破壊するのであります。突然現れたヴィルヘルミナは、冷酷に告げた。-破壊なんて…させない!シャナは凍りつき、そして拒絶する。強い絆で結ばれたはずの二人が、“ミステス”悠二を巡り対峙した。シャナが“一個のフレイムヘイズ”と“一人の少女”の間で葛藤するなか、ヴィルヘルミナは無情の悠二破壊を敢行するー!激動の第9巻。
学園都市から外出許可を得、家族と一緒に海へバカンスに来た上条当麻。そこで彼が見たものは、母親がインデックスで、インデックスが青髪ピアスで、神裂火織がステイルで、ステイルが海のオヤジで、御坂妹がその息子で、御坂美琴が当麻の妹で!?それは、“とある魔術”が原因だった。謎の魔術『御使堕し』が上条当麻を中心に展開したらしいー!?大人気学園アクション第四弾登場。
「不幸だ…」真夏の夕暮れ。補習帰りにジュースの自動販売機に金を呑まれた上条当麻はそう呟いた。「ちょろっとー。なにやってんの、アンタ?」カツッと革靴を鳴らしながら、御坂美琴は上条に声をかけた。「お姉様?」その後、美琴に顔形そっくりの御坂妹がやってきた。三人の出会い。それが、事件の幕開けだった。一方通行と呼ばれる超能力者が起こす殺戮劇の、幕開けだったー。
「-ゆかりちゃん、ずるいよ」吉田一美は、ついに対峙する。最強の恋敵と。「…なにが」シャナは、初めて気づく。この感情の正体に。一方、彼女らを意図せず惑わす張本人・坂井悠二は、突然空を覆う不気味な影の存在に気づいた。それはまさに、“紅世の徒”が放つ、『揺りかごの園』の妖しい封絶の片鱗だった。シャナ、吉田一美、坂井悠二、そして“紅世の徒”。それぞれの想いを秘め、闘いの幕が開く。奇才・高橋弥七郎、渾身の学園ストーリー第三巻。
禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまではー。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。
新学期が始まったばかりの高校生・坂井悠二は、いつものように“日常”を生活していた。だが、彼はある日突然、“非日常”に襲われる。人の存在を灯に変え、その灯を吸い取る謎の男、フリアグネに襲われたのだ。悠二の“日常”生活は壊れた。しかし同時に、彼の前に一人の少女が現れた。少女はフリアグネから悠二を護るため、悠二のそばで生活を始める。悠二は感謝を込めて御礼を言うが、少女はこう呟く。「おまえは、もう『存在していない』のよ」自分はすでに死んでいる!?存在亡き者、悠二が考え、思うこととは…!?奇才・高橋弥七郎が贈る、奇妙な学園ストーリー。
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。