出版社 : 朝日ソノラマ
リムリアを救うためにカロウナの村で「紫巾党」と対決するフェン、キタンの闘技試合に出場したクリシュナ、交易路で人さらい「ゴート一家」からの脱出を試みるジュレ、刺客に狙われながら「パーソルの乱」で初陣を飾るガルン、大師の命で禁断の地ビョルンに赴くゾマ、神殿騎士の秘められた役割に苦悩するガシュガル。大河ファンタジー「聖刻1092」シリーズの主要登場人物たちの強烈な個性が躍動する、本編登場以前のエピソード集。
西日本帝国と東日本共和国との戦争危機は去ったものの、日本列島は戦争以上の“脅威”にさらされることになった。それは、謎の巨大生物の来襲…。休暇中に非常呼集をかけられた西日本帝国海軍の愛月有理砂中尉は、仲間たちとともにF18ホーネット艦上戦闘/攻撃機を駆り東日本領に突入し、この巨大生物への攻撃を試みる。しかし、近代兵器はその怪獣にまったく通用しない-!?夏見正隆のデビュー作シリーズ、ここに堂々の完結。
九尾獣に導かれて、世界の因果の乱れをただすためにショク・ワンたちは古代の遺跡“輝きの都市”へと向かった。あり得ぬ敵や幻覚の顕現などに遭遇しながらショク・ワンたちが辿り着いた遺跡の中心部は、彼らを因果の揺らぎの根源となっている時と場所へと送り込む転移装置だったのである。覚醒したとき、ショク・ワンたちは、魔神ナルガを奉じる二つの隣国、エンシャンとイコ・セグの攻撃を受けて混乱する、古吾伽式の民の国にいた。
Dがジェネヴェの村に入った直後に戦いははじまった。潜入していた尖兵が吸血蝙蝠を放ち、疑似吸血鬼に率いられた“黒死団”の本隊は村から五〇キロの地点にまで迫っていた。狙いをつけられた村は、老練な村長と新参者の治安官の指揮の下、Dを雇い、流れ者の傭兵も可能な限り動員して、総力戦の態勢を整えようとした。だが、敵は単なる凶悪な無法者集団ではなかった。真に恐るべき敵・疑似吸血鬼が、次第にその牙を剥きはじめたのだ。
「星魔が来る」-訪れた異様な風体のふたりの戦士がこう告げた時、リヴァーゲン砦に衝撃が走った。空中に浮かぶ巨大なリング状の「門」をくぐって現れ、瞬く間に人や動物を喰らい尽くす異形の怪物の到来は、即、一国の滅亡を意味していたのだ。六年にわたる内戦に終止符を打ったばかりの砦は、かつて星魔に国を滅ぼされた倭の国の、サムライと呼ばれる戦士の指揮の下に、より苛烈な戦いに突入することとなった。
もしも過去に跳べることができたら、今は亡き、愛する人を救いにいける。すでに滅びた物を目の当たりにできる。それだけでなく、過去の世界で、新たな恋に落ちるかもしれない。ついに「クロノス・ジョウンター」という機械が開発され、誰もが夢見るそれが現実となったとき、そこにさまざまな物語が生まれた。さあ、「時」と「おもいで」の一流シェフの腕前をじっくりとご堪能を。小社既刊文庫に1話を加えた増補版。
北極冠の地下の空洞や、セーガン生物群の標本中にナノマシンを発見して、大胆な仮説を組み立てたサヤだが、調査活動は禁止されたまま。その間、各国の主要なコロニーは、周囲に発生したクリスタルフラワーによって赤い光のドームで覆われ、外部と遮断されてしまう。サヤのいるコロニーも重力の檻に閉じこめられ、しかも新種の感染症が発生して死者が出始めた。サヤを危機から救おうと、ホロニックエージェントのKTが活動を開始する。
これまでおおむね、オルクス一艦が居座るだけだった地球周辺空域が、にわかに騒がしくなった。天才少年ニコラスが率いるフログレンスの遊撃艦隊とハウザー司令の指揮下にある銀河帝国第三艦隊が、火星近傍で激突したのである。広大な銀河帝国の版図からすれば、利の薄い最果ての辺境星域で、なぜこんな事態が!?大いなる疑問を抱き、膠着状態の打開のためにパワー全開で動き出した意外な人物がいた。その名は-。宇宙人同士の内紛は大迷惑!恐るべし女子高生、艦隊戦を制圧。
軍事大国スパルキアで若手将校によるクーデターが起こった。新しく総督となったのはガルディアというまだ十代の若者で、初演説の時にイレリアに対しての雪辱を宣言する。その話を聞きつけたイレリア側では、早急に国境沿いの軍備を固める一方、平和を呼ぶという伝説の蝶-ロイヤルブルー探しが、リデル姫たちの手によって始められる。果たしてロイヤルブルーの伝説は真実なのか?それとも、スパルキアとの戦いは避けられないのか!?好評アクション活劇、緊迫の第3弾。
巨大甲虫を止めて国を救った美少女コンビ、戦虫使いのシャルと強化甲兵のリリーは、神の虫と親の仇を探し求める旅に出た。途中、黒い石像に襲われたという噂の町にやって来たふたりは、人影の絶えた町の上空に浮かぶ虫の大群を見た。固い甲羅を持つ虫は集まって魔像を形づくり、移動する先々で人々を食い尽くしているのだ。魔像虫の進路上にある町を救わねばならない。シャルとリリーの新たなる戦いがはじまった。
神喰い虫グーリアムと契約を結んで魔像虫を操るシイロは、「アーの国」と「ウーオンの国」のふたつをつづけざまに手中にした。炭鉱の町ゼウトラでの激しい戦いは、シャルとリリーのふたりを引きつけておくための陽動作戦に過ぎなかったのだ。自分の国の軍隊に行く手を阻まれることになったシャルとリリーは、神の虫の助けを得て「アーの国」に向かい、魔像虫が形づくる巨大な塔の中に入ってシイロを追った。
イレリア王国の宮廷護衛官レニー・カレッカは、リデル姫の夏の巡幸のお供で海沿いの町・イオナへ行くことになった。今回の巡幸の目玉はパパラッチ・グループが三年がかりでレストアした引き揚げ品-自動車で女王母娘が移動すること。ところが、イオナまであと一日となったところで突然、自動車が原因不明の暴走を始める。女王母娘の危機に果たしてレニーは-!?手に汗握るアクション活劇、お待たせの第2弾。
郵便局が本気を出した。郵政省郵務局特別配達課が誕生した。法律に触れない限り、どんな物でもどこへでも、あらゆる機材を駆使して、迅速確実に、真心込めて届けます。これは、そのトッパイに配属されたひとりの青年とベテランスタッフが織り成す、愛と感動の物語である。
「アジアの曙」と名乗るテロリスト集団に大手家電メーカーのビルが占拠されたのと同じ日に、自分を貶めた世間に暗い怒りを抱くひとりの男が銃砲店に押し入って猟銃を奪う事件が発生した。この日を境に、東京はテロと大量殺人事件が続発する無法都市と化した。狙撃の腕は超一流だが、臑と心に傷を持つ警視庁のはみ出し者軍団・特捜チームは、犯人を追って手段を選ばずひた走る。
帝位を継承したファンランのもとに集った四十九王国は、昨日までの対立が嘘のように連合し、あっという間に大帝艦隊と化してしまった。絶大なる力を手に入れたファンランは、自らの権威を誇示するため回廊星域に戦争を起こそうとする。果たして祈ることのみ天才級の大司教代理ティックにファンランを説得することはできるのか?それとも、ファンランの命を絶つ以外に開戦を止める手だてはないのか-!?人気スペース・オペラ、ここに感動の完結。
父親の再婚話が持ち上がり、急遽帰国することとなった香織は、それを自分の見合いのためだと偽って、まんまと柳佑を同行させることに成功する-あなたを両親に紹介したいから、と。レイノルズを供につけ、機上の人となった二人は、機内の日本語新聞でアナザー柳佑をモデルにした小説を、新進の直木賞作家が構想中という記事を見つける。しかも、この作家は香織の義理の兄だった!?膨大な註釈に著者が真っ白に燃え尽きたウンチク小説三部作、完結。
白い闇から現れた謎の転校生、十字刈夜のネクロイド狩りは続く。深い闇を切り裂くのは、十字に構えた2本の剣と白い髪。これまた十字のナイフを操る本当に不死身の男、タブを従えて、女吸血鬼とそこに吸い寄せられる不死の者どもを滅ぼす熾烈な戦いが始まった。だが、そこに現れたのはひとりの大学生。青年の純な心を前に、世紀の死闘は思わぬ雲行きを見せる。好評ホラーアクション、新展開。
一番手の宇宙船が彗星めざして出発したとき、美紀たちはやっと衛星軌道上で、ダイナソアを核とした遠距離宇宙船の建造にとりかかったところだった。勝負に持ち込むためには急がねばならない。訓練中の学生まで作業要員に組み込んで、マリオとヴィクターの指揮の下、突貫作業が続いた。ついに、宇宙船プシキャットは完成した。だがその時、キャプテン・デュークの健康状態という思わぬ難題が持ち上がった。
桜庭よしみはニュースキャスターになるために中学のころから猛勉強し、大学では体育会に入り、帝国テレビに入社してからは早朝のお天気お姉さんを一年間やり抜いて、とうとう報道部のレポーターになった。そんな真面目なよしみなのに、事件現場に出かけると必ず姿をくらまして中継に穴を空け、その間に事件は謎の解決を遂げている-そう、よしみの正体は人知れず事件を解決してしまう、正義の味方だったのだ。