出版社 : 講談社
あたし、竹原香純。高校1年。片思いしてるのは、同じクラスの藤平信一くん。あたし、藤平くんの気持ちが知りたくて、恋占いしたり、おまじないをしたり、恋愛マニュアル本を読んだりしたんだけど…なにをやっても、悪い結果しか出ないの…。しかも、藤平くんの決定的な言葉-竹原のこと見てると、イライラするんだよ-。あたし、告白もできずに失恋しちゃったみたい…あきらめるしかない…よね…。
父は、ケーキ屋をはじめることを夢見て、志なかばにして逝ってしまった。その夢を、母とわたしが実現するの。味覚まったくダメの母と、フツーの高一のわたしが頼れるのは、父が遺したレシピ帳だけ。このままじゃ、ケーキ工房『お菓子の家』は看板だおれの危機。そんなとき、救いの神が。口は悪いが、とことん職人気質の青年と、15歳少女のケーキ屋奮戦記。津原やすみ流チョッピリ甘いロマンチック・ストーリー。
「あ…あんた」そいつは、このあいだ、私がチカンと間違えた男の子だった。あいかわらずボロボロのコート姿だ。「またあんたね。こんなとこうろつかないでよ。私には探偵さんに会うっていう大切な用事があるんだから」「あの、探偵なら、もうここに来ています」「ええっ」私は絶句した。こいつが、探偵。
4月が来れば、最上級生。中2って、そんな“ぱふぱふ”気分じゃなあい。あたし小森美香も、まあそんなノリの毎日ではあるんだけど。もっと「絶好調」でカッとばしてるのが、いちおー親友の笠原絵津子。勉強は、ともかくとして。不意にミョーなファッションに走るワ、センパイとトラブル起こすワ、クラスで孤立するワ、もー、タイヘン。このエッちゃんの言動に、あたしも巻きこまれて、うろうろオロオロ。パニックだよお。
恭国は、先王が斃(たお)れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。 首都連檣(れんしょう)に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女(むすめ)は、王を選ぶ麒麟(きりん)に天意を諮(はか)るため、ついに蓬山(ほうざん)をめざす! 珠晶、12歳の決断「恭国(このくに)を統べるのは、あたししかいない!!」
あたし、工藤由香。高3の受験生。雪の降りしきるクリスマス・イブの午後、あたしとサキと神也警部の3人、という妙な組み合わせで、新宿へ移動中だったあたしたちのバスが、いきなりバス・ジャックされてしまったの。ロマンチックなはずのクリスマス・イブに、なんと人質にされてしまったあたしたち。バス・ジャック犯をやっつけて、無事に新宿に行けるのかしら…。
わたし。ごくフツーに「友だち」って呼べる人たちの中にいて。ごくフツーに明るく振るまっているけど。それは、ホントのわたしじゃない。仲間はずれになりたくなくて。枠からはみ出したくなくて。いつも自分を閉じこめてしまう。-でも、何かこの頃息苦しくて。思ってることを言えない自分にイライラして。わたし、変わりたいの。自分を変える勇気が欲しいんだけど…。
「きっとNYにいけば、愛がまってる」そう夢みて、ニューヨークにいるパパを訪ねた16歳の仁奈。その街で出会ったのは、超カッコいいハーフの男のコ、ケン。ケンに魅かれていく仁奈ですが、帰国する日が。ふたりは、はなればなれに-。そんな仁奈に、ふしぎなおじいさんがかなえてくれた、クリスマスの奇跡とは…。NY在住の青山えりかが贈る、愛の物語。感動をよぶ、とっておきのラブストーリー。
「えーっ。わたしが男子校にいくのーっ」わたし左近寺真菜。れっきとした女の子。なのに、ふたごのお兄ちゃんの代わりに、全寮制の男子校に行くことになったの。名門・修明館で、ルームメイトになったのはハンサムな秋海くん。麗しのクオーターのジュリアンや、秘密をにぎる智彦に囲まれてハラハラしっぱなし。あーん、女の子だってばれたらたいへん。わたしの恋はどうなるの-っ。
栃木県日光周辺で、十四、五歳の美少女たちの失踪事件が相次いでいた。時を同じくして卓也と薫も、別々に日光の地を踏む。卓也は「鬼使い」の力を制御する修行のため、薫は日光に潜伏する妹・透子を守ることと第四の鬼孔破壊が目的だったが、偶然にも、同じホテルで出くわしてしまう。そんな折も折、透子が鬼に襲われて-。霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第四幕。
あたし、羽田朋世。花も聡じらう17歳。片思いしてるのは、クラスメートの塚本くん。あたし、告白なんてできないから、それとなく、塚本くんに、あたしのこと、どう思ってるのか聞いてみたんだけど…。塚本くんからの返事は…。「とりあえず、友達からでもいいかな」それって、いったい、どういう意味。もしかして、うまく断られちゃったの。それとも、友達から、好きな人になれるの…。
10年ぶりにニューヨークから帰国したお兄ちゃんは、いきなり「ボーイフレンド禁止令」をだしたの。受験を控えた大切なときだし、まだ恋は早すぎるって。でも、優斗君は勉強もみてくれるし、わたしは優斗君がいるからがんばれるの。大好きなお兄ちゃんたちにもわかってほしい。サンタクロースさま、お願いです。亜莉亜の心からの願いをかなえて。わたしは、優斗君といたいだけなの-。
超自然現象を研究する「オカルト研究部」は、彩木学園高校でもっとも伝統がある。新入生の千尋は、部長の河世くんにあこがれて、「オカルト研」に入部したものの、熱心な活動についていけない。河世くんの恋人になっても、彼はオカルトに夢中で、千尋の心とすれ違うばかり。ある日、千尋は放課後の校舎でタイムスリップ。未来に待っていたのは河世くんの死。運命を変えるために、過去へ飛ぶ千尋だが…。
あたし、水野夏奈。ミッション系の女子校に通う、15歳。で、この学校の言い伝えでは、16歳までに彼ができないと、今後7年間ステキな恋には出逢えないっていうの。どうしよう。それじゃ、わたしの20世紀は、恋なし。願いごとを三つかなえてもらえると、噂を信じた夏奈は、旧校舎へとでむくのだが…。信じることって大切。でも、そんな噂に邪悪な霊がつけこんでいたら、夏奈の運命は。
あたし、朝月舞、17歳。駆け出しのタレント。目標は女優。でも現実はキビシイ…。やっとドラマに出演できても、たった一言のせりふがあるだけの役。そんな舞に、いまをときめく人気女優の坂奈里沙が、「水沢拓くんは、どうしてる」って声をかけられたことから、つぎつぎと事件が。25歳の誕生日までに、里沙の身になにが起きるのか…。憧れの拓先輩とたどる17歳の新人タレントの、怖いけど優しい、奇妙な心霊ラブ物語。
花の都ラグーザで、騎士団の一員となれたヴァイス。美貌の剣士クィーラと城主ジークムント公との三者三様の三角関係をなんとか切りぬけ、“修業の旅”へと、ヴァイスとクィーラは出立することとなるが…。途中、もう一人の両性体の少年と出会ったことから、彼らの旅は、思わぬ方向へ。雅びな肢体と艶やかな黒髪のクィーラと、元盗賊団の一員という過去を隠してラグーザの騎士となったヴァイスの“剣と愛”の物語。
白川美帆は、修学旅行で京都へやってきた。骨董品屋で勾玉を見つけ、その好奇心旺盛な性格から、思わず買ってしまう。そして、翌日は、同級生の大江圭につきあい、京都に住んでいる圭の従姉のお見舞いに出かけたのだが…。突然の嵐で帰れなくなった二人。その夜から、美帆の勾玉をめぐり、つぎつぎと不思議なことが起こりはじめる。時空を超えた謎に挑む、シリーズ第二弾。