出版社 : 講談社
あたしが片思いしている彼、渋谷克典くん。なんで彼のことが好きになったのかっていうと、彼を見ていると、なんだか、しあわせなシーン、いろいろ想像できちゃうからなの。でも、ぜんぶ、あたしの想像だけど…。そんなあたしが、なんと、突然、克典くんから、告白されちゃったんだ-。あたし、克典くんのこと大好き。そう思ってたんだけど…克典くん、ホントは、あたしが想像してたのとはちがって…。
「片思いのあなた、なかなか告白できないでいるあなた。さあ、恋の悩み相談室へ」わたし・香川シイナは、クラスメートの優馬とチョロQといっしょにクラブを作ったの。西洋占星術や姓名判断、それに、コンピューター占いまで使って、みんなの恋の悩みに答えるってわけ。じつは、わたしも、バスケ部の室町君に片思い。ふたりの相性を占ってみたけれど…。「好き」って言える勇気、ほしいよね。
あたし、秋月りりか。16歳。クラスメイトで幼なじみ、お隣に住んでいた拓哉は、今をときめく超アイドル。クラスの女の子は、みんな騒いでいる。でもね、あたしにとって彼は、なんでも話せる“男友達”なんだ。本当にそれだけ。だって、あたしが好きなのは圭介せんぱいで、そのことだって相談してるし…。とにかく、せんぱいへの気持ちとは別の気持ちで大切な拓哉-のはずなんだけれど。
「お願いです。ついてこないでください。先輩を巻き込みたくないんです。」あたしの言葉は逆効果だった。こんなふうにいわれたら、片桐先輩は、なおさら、ほっとけないって思っちゃうような人…。その結果、なんと先輩まで、大精霊たちの勝負に巻き込む羽目になってしまったんだ。-『戦車』VS『太陽』の戦いの行方は…。そして、ついに、あたしたちと『月』の勝負にも決着がつく-。
あたし、遠野唯。高校2年生。降りだした雨の中、気づいたら、家の近くのこの橋で、川を見つめていた。ちょっと嫌なことがあったときの習慣。そう、三年前にパパに捨てられたあたしは、今日、ボーイフレンドにフラれてしまった。どうして辛いことばかり起きるの。あたしのこと思ってくれる人、どこかにいるの。生きていて、何か楽しいことがあるの。絶望的なあたしの前に現れた男性(ひと)は…。
「ほら、出てきたぜ。あの女だ。なかなかいい女じゃねえか」「バーカ、女じゃねえよ、女じゃ。誘拐するのは子どものほうなんだよ」電柱の陰に隠れるようにして立つ、ふたりの男。狙っているのは、忍と力丸だった。-ボク、力丸。おとうタンが大ケガをちたって言われて、ちらない(知らない)おじタンたちの車に乗ったんらけろ…。なんか、おかちいじょ〜。
日下くんは、いまごろ、アイドル・タレントの愛坂レイラと一緒に、ホテルに。高校時代の同級生のレイラに頼まれて、撮影の下見に付き合うのだというけれど…。麻衣子は不安を胸に、夜行バスで、彼らの泊まっている伊勢・志摩へ向かっていた。ところが、そのころ、横浜の山下公園では殺人事件が起きていたの。恋愛問題で悩んでいた被害者の身に何が。そして、消えた赤い靴が明かす真相とは。
あたしと真一郎は、いつも一緒。でも、それは、仲よしグループの仲間として…。あたしは、真一郎と友達以上になりたいと思ってる。あたしは、真一郎のことが好き。だから、あたし、真一郎に告白する決心をしてたんだけど、でも、もしフラれちゃったら…あたしたち、友達のままでもいられなくなる。それだけは、絶対にイヤ…。ところが、なんと、あたし、真一郎から、べつの男の子を紹介されちゃって…。