出版社 : 講談社
秋の夜空に輝く、やぎ座のまん中に、ポッカリ開いている「天国への入り口」。その向こう側へ連れ去られたアリスは、星座になってしまうの?でも、天国ならば、もう二度と誘拐されず、幸せに暮らせるのかもしれない。ちが〜う。星座になるということは、世界じゅうから物語ごとアリスが消えてしまうことなのだ。さよならなんて、できない。夜空に“アリス座”が美しく瞬くまえに、早く助けださなければ。急げ、胸キュン。
わたしには、山野クンっていう、つき合って2年になる彼がいる。高校は違うけれど、結構シアワセで。わたしにとっての彼は、山野クンだけ…って思っていた。そう、笠井クンが転校してくるまでは…。わたし、自分がわからない。遊びとか、浮気とか、そんな呼び方ができるものでなくて。ふたりの人を、同時に好きになってしまっただけ。違う魅力に惹かれ、揺れている…。もう自分では、どうすることもできないの。
なんと、佐倉クンと島津は中学時代につきあっていた。ホモだったなんて…。ところが、佐倉クンは、高校に入学して片桐先輩を好きになり、島津を捨ててしまったんだ。島津が片桐先輩を殺す動機は十分にある。ってことは、〈恋人たち〉の協力者は島津。だけど、“宣告”は一回かぎり。もし、島津じゃなかったら、片桐先輩は生き返らない。〈魔法使い〉vs.〈恋人たち〉の戦いは最高潮。ついに勝負に決着がつくのか-。
北浜高校入学式の日。初対面のあたしに向かって、とんでもなく失礼な台詞を言ったアイツー翔也。あの日から、あたしと翔也は、口を開けばケンカばかりしてる。でも…、あたしが迷ったときや困ったときに、ぶっきらぼうな態度で助けてくれたのも、アイツだったー。ただのケンカ相手のはずなのに、なぜ、アイツのことが気になるの…。
あたし、胡桃沢塁。中3。恋を経験したことのなかったあたしが、生まれて初めて好きになったのは、なんと、甲子園のヒーロー、望星学園の水谷さん。たんなる憧れとは違うの、レッキとした、あたしの初恋だった…。もちろん、知り合うきっかけさえなくって、結局はあきらめちゃったけど…。ところが、ある日、あたしの運命を180度変えてしまう、謎の電話がかかってきたんだ…。そして、奇跡みたいな出会いが、突然やってきたの。
浅見千香、十七歳。煙草とワインと退屈が大好きで、大学生の彼がいる、ちょっと冷めた高校生-。それが彼を知るまでの私。彼、沢口陽一郎との恋愛が、私を変えた。どんなに愛しても、彼は私を愛さない。彼には、特別な女の人がいるから…。それでも私の心は、彼を求めてやまない。彼との歪んだ時間、歪んだ関係のなかで、私は娼婦と少女のあいだを行き来する…。十七歳の少女が挑んだ危険な愛の結末は…。
少女は必死に叫んでいた。木霊のように遠く広がる声で。万物の奥底に眠る魂を揺さぶる声で…。未来を映しだす水晶球に現れた少女の心は、恐怖と憎しみに満ち、その声は、すべてを破壊しつくそうとしていた。森を統べる巫女の血を引く少女、美村和音に迫る危機。超能力をもつ少年、光崎大和は、はたして、未来を変え、魔の闇の脅威から、和音を救うことができるか。
「アノ…ちょっと待ってクラさい」カタコトの日本語に、直也とあたし、加奈が振り向くと-、そこには金髪の美人が。彼女はサファイアと名乗ったあと、直也に仕事を依頼してきたの。ある事情でとても困っているから、助けてほしいんですって。サファイアに同情した直也とあたしは、仕事を引きうけたんだけど…。じつはそれは、あたしたちに仕掛かけられた、とんでもない死のワナだった。
あたし、川島舞子、高校2年生。16歳。で、高杉薫は、あたしの大好きな彼。あたし、カオルとは、ずっと一緒にいたい。そして、カオルも、あたしと同じ気持ちでいてくれてる…。そう思ってたんだけど…。夏休みになってから、カオルってば、毎日バイトで、全然会ってくれないの。しかも、ひさしぶりのデートはすっぽかすし、なんのバイトをしているのかさえ教えてくれない。カオルのこと、信じていたいけど…。
チョコの兄・圭樹が、バイオテクノロジーの研究所をもつ『朱文亀記念病院』を見学するために、留学生の金麗を連れて横浜へ帰ってきた。しかし、そこは朱一族がらみの病院。監禁されているヤマトを救出し、兄の身を守ろうと潜入したチョコたちは、人造人間をつくりだす実験を目撃してしまう。さらに、金麗と、第三の指輪を持つ睦美に似た女性が、壁の中へ消えていく…。朱一族との戦いが、ふたたび始まった。
わたし、高西真夏は中学三年。楽しいはずの夏休みも、高校受験のために勉強の毎日。でも、親友・有美子の家で有美子のお兄さん・宏明さんを先生にしての勉強会には、わたしがひそかに思っている連と、クラスメイトのコージもきているの。この夏休みは、連の顔を見ることもできないと思っていたわたしには、ラッキーなことなんだけど、連はなぜかわたしにつめたいの…なぜ?
どうして女の子って、誰かを好きになると、変わっちゃうんだろう?好きな人好みの髪型。好きな人好みの服装。でも、あたし、理夜は、そんなふうになりたくない。あたしが、あたしじゃなくなっちゃう気がするもの。友達の成子は「理夜も好きなひとができたら、変わるよ」って言うけれど…。そんなあたしの前に現れたのは-。
ねぇ、好きってどんな感じなの?親友たちには、みんな好きな人がいるのに。あたしだけ、恋って経験したことがないの。それがいちばんの悩み。男のコから、生まれて初めて告白されたけど、やっぱり心が動かなくって。もう、一生恋なんてできないんじゃないかってあきらめかけてたんだけど…。あたしにも、ついに、電撃的なときめきがやってきたの。でも、あたしが好きになったのは、あまりにも遠い人…、甲子園のヒーローだった。
新宿の一画を、密かに脅やかす不気味な触手。その異常事態に、二人の少年と一人の美女が立ち向かう。怜悧な美貌を苦痛に歪ませる智、健康優良児でお人よしの京介。そして、長い髪をなびかせて疾走する麗子。一見アンバランスな三人が、一丸となって戦う奇妙なモノの正体は。はたして、彼らの真の目的はなんなのか。都会に巣食う怨念に挑む、心霊戦士たちのサイキック・ファンタジー開幕。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第三の月があったという。気ままな旅暮らしをつづけるリューとエリアードがかいま見た〈森の眷族〉の悲劇とは?表題作『深緑の騎士』をはじめ、時と舞台を移して華麗に語られるエピソード四編を収録。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚、初の短編集。
戦いはますます激しさを増してきた。人と人、人と魔族との戦いで流された血は、不毛の荒野を紅く染める。戦場では多くの謀計が進行し、あらかたが失敗に終わった。その戦場とはべつに、サラもまた戦っていた。破嬢と呼ばれた彼女が、大罪を償うために起こした小さな戦い。それは、彼女自身の運命の輪をも回すのだった。
「彼に似ている」教師生活の第一日目、山崎勇気を見た瞬間、森山碧は思った。以来、勇気の表情、言葉のひとつひとつにドキドキする碧。心に芽生えた特別な想いは、別れた彼、守と再交際を始めても、同僚の鴨下英樹にとがめられても、消えない。しかし、勇気には真剣につきあっている女の子がいた。碧はショックを隠せないが、勇気が体に深刻な問題を抱えていると知って…。ピュアな想いが胸を打つ、女教師の感動物語。
あたし、桐島りお。15歳の高校生…というのは仮の姿。本当のあたしは、10万年前、地球から遠く離れた星で死んだ女の子、リーア・サッシュ。ある重大な“任務”のために、桐島りおの身体をかりてよみがえったあたしは、科学者志望のおかしな男の子、高城昴と出会って…。“地球”-。この惑星には、どんな“希望”が眠っているのかしら…?
「タカオがブツを持っているらしい。必要ならば、消してもいい」-。孝夫が殺される。楽しい夏休みを過ごすはずの沖縄で、わたしの弟・孝夫が、製薬会社の新薬データに関わる事件に巻きこまれてしまったの。産業スパイの篠田祐介さんを加えたわたしたちは、暴力団に拉致された孝夫を捜して、南へ北へ。そして、鐘乳洞の中でわたしたちが発見した、思いがけないメッセージとは…。熱い太陽の楽園は、危険がいっぱい。