出版社 : 講談社
「あなたは私の主(あるじ)、お迎えにまいりました」 学校にケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、辿(たど)りついたところは、地図にない国。 そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、闇から躍りでる異形(いぎょう)の獣たちとの戦いだった。 「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」 陽子を異界へ喚(よ)んだのは誰なのか?帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる!
本間ゆき、28歳。結婚、女友達との関係、仕事のことで、気持ちが揺れている。そんな時、大学の先輩・植村孝司に再会した。10年前の怖い印象とは打って変わった彼の穏やかな表情が、ゆきを驚かせる。何が先輩を変えたのだろう。ゆきが尋ねると、彼は“自分を大きく変えた、信じられない出来事”について語り始めた…。恋愛することの意味を問い直す問題作。
「あの1か月のあいだに、何があったの?」洋子は僕のプロポーズに答えるかわりにそう言った。何かを一息に吐き出すように。洋子の知らない1か月。4年前の8月。真水と過ごしたあの幻のような夏。月明からに浮かんだ洋子の表情に、ふいに忘れかけていた真水の表情が重なって見えた。真水、と僕は心のなかで、静かに彼女の名前を呼んだ。-『海の真水』ほか、穏やかに時が流れる3つの物語を収録。
“時の宝珠”を正し、世界を滅亡から救う、翼を持つ乙女ファラ・ハン-。1つめの宝珠を手に入れた聖戦士たちは、次なる宝珠を探して、先へと歩を進める。しかし目前には、新たなる敵が待ちうけ、次から次へと聖戦士たちに襲いかかってくる。さらには、もう1つの世界救済伝説を信じるルージェス一行の攻撃も相次ぎ、4人の道程をいっそう困難なものに。聖戦士たちの世界救済冒険ロマン第4幕。
カヤという女がいた。シヴァの父・シュリンクの愛人だった女。シュリンクをそそのかし、謀反を企てさせたと噂されていた女…。10数年の時をへて、カヤはシヴァに会った。妖艶な毒婦との出会いが、別れが、シヴァを覇王へと導く。少年が覇王になるとき、戦が始まる。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語第6幕。
こんにちは。タロット占いが得意なリリコです。今回は、スケバンの志乃さんに呼び出されるわ、レディースの鈴木さんのバイクに乗って、赤信号を突っきるわで、絶叫のしっぱなし。“黄色は注意、赤と青はススメだろ”なんて、ヤメて下さいよぉ。ビビっているうちに、思いがけない人が死んでしまいます。“恋人”のカードを見つめながら、ゾクの特攻隊長に、心がゆれてしまうのには、ワケがあるの…。でも、ロウ、早く助けにきて。
「あーっははは、加奈ちゃん、ベッド温めて待ってるぜ!」電話に出た今日の直也は、妙にカルい。イブの事件で知りあった“あいつ”は、もっとシャイな探偵屋サンのはず-。なんと、直也には双子の弟がいたのだ。アメリカ帰りの大地は、根っからのプレイボーイ。直也のフリして加奈に急接近-加奈の運命やいかに!?それだけじゃない。“アイツ”ったら手を出したマフィアの娘に追われてる身なの。復讐に燃えるその娘が直也と出会ってしまった。
あたし、後野まつり、超常研のメンバー。〈闇のパールシャ〉のタールが消えてしまったいま、世界の崩壊を止めるには、須弥山の四珠を集めるしか方法がなくなってしまったの。世界がいまのようであることを望んでいなかった者たちの、さまざまな妨害を越えて、あたしたちは須弥山に行けるのかしら…。そして、誰よりも大切な友達であるランの、ついに明らかになった前世の記憶とは。
あたし、落合優。二つ年上の兄貴、翔は、みんなの憧れで、あたしにとっても、大きな存在なの。だから、兄貴以外の男の子を、意識したことなんてなかった。今までは…。いつも冗談を言いあって騒いでいた慎吾のことを、こんなふうに思いはじめたのは、どうしてなんだろう。あたしの中で、何かが変わりはじめたのは、やさしい雨のせい…。永井真理子さんのヒット曲、イメージ小説。
“不良”と呼ばれていて、他人を寄せつけない。でも、わたしからみれば、温かくて、惹きつけられる何かをもったひと。それが桐島くん。わたしが好きになったひと。自分を見失うくらいに好きだった。どんなに冷たくされても、あなたに逢いたいと思った…。そして、好きだからこそ、追いかけてはいけない恋があることも、同時に知った。あの時は、本当に辛かった。でも、こんな恋があってもいいと思うの-。
赤い糸の伝説って聞いたことある?ひとは小指と小指が赤い糸で結ばれている相手と恋に落ちるんだって。わたし、内村まりあ。ある日、伝説の赤い糸が見えるようになってしまったの。そして、彼と出会ったとき、運命の糸は光り輝いたんだ。ぜったい好きになっちゃいけないはずの相手なのに-。息もつかせぬ展開の本格ロマンスです。
わたし、暮林留奈。13歳の中学2年生。隣の家の勇気おにいちゃんに、子供の頃から、ずっと片思いしてる。だけど、勇気おにいちゃんは、わたしのおねえちゃんのことが好きなの。オレ、岡野元気。隣の家のおさななじみの留奈のことが、なぜか気になってしかたない。でも、あいつは、うちの兄貴のことが好きなんだ。この物語は、片思いしてる女のコと男のコ、ふたりが主人公です。女のコと男のコ、両方の恋の本音を、あなたにだけ、教えちゃうね。
どんな美形でも、毎日会ってるとあきるわよ。あたし菜々美は、コースケをふりきって皆さま憧れの原宿竹下通りで美少年をあさっていると、なんと、男の人があたしに抱きついてきたの。ああっ、くちびるが目の前、けど、その人、グラリとゆれてどうっと倒れてしまった。助け起こそうとしたら、お腹にナイフが刺さっている。さ、殺人!かけつけたコースケといっしょに、あたしは、胸ドキドキの犯人探しに出発します。
愛する人のためなら、どんなことだって耐えられる。たとえ、それが女装することだってと、悲壮な決意を固めるのは、我らが名探偵・水谷麻衣子の恋人、日下君です。大阪湾に浮かぶ無人島に建つ女子大の寮。そこにHな幽霊が出るという事件が発生。調査を依頼された青山大学ミステリ研トリオだけど、その女子寮は男子禁制。愛する麻衣子のためならと、お化粧に挑む日下君ですが。大人気『幽霊事件シリーズ』最新第13弾。
大好きな舜とファーストキス。映画ならここでエンドマークかもしれない。でもあたしたちは、これからが本当のはじまり。Aを経験したら次は-。あたし、舞。高校2年生。ついに同い年の舜とファーストCを経験してしまったの。「結婚しようね」っていわれて、涙がでるくらい幸せだった。すごく迷ったけど、舜を愛してたから…。なのに、嘘をついて外泊したのがママにバレて、舜に会えない。体の調子もおかしくて、もしかしたら。
「鹿野さんに馬淵さん、あなたがたの評判が最近芳しくありませんよ。気をつけなさい!」聖マリアの美しい廊下に、誰もが恐怖する院長先生の声が響きわたった。あの猫かぶり上手のよしのとメグが叱られるなんて。これも、大ラーメン会社の生意気娘・熊谷利恵のせい。でもミキには、ミナトで助けてくれた“須磨のエリー”の姿が彼女とダブってしまう。ところがこんなときに利恵が誘拐されたから、たいへん!疑いの目が、あたしたちに。
キャーッ、あなた誰?ロックの会場の楽屋の暗がりから立ち上がった人がいる。バンドの衣裳係をしてるあたし美香の声で逃げ出したのは、恐ろしいゴリラ首の男。狙いは、きっと、五十万円もするあのギターよ。みんなで大さわぎしているさいちゅう、野菜を出前してるヘンな八百屋さんが来た。ううむ、この人、かなりあやしい、と思ったとき、仲間のジュンを誘拐したっていう電話が。ひょっとすると、これは、大事件のはじまりよ。
「パパが急にブラジルに転勤することになったの。ママもいっしょに行くんだけど、奈生はどうする?」わたしは、この4月にあこがれの高校に入学できて、新しい友達もできたとこ、転校なんてしたくない。と、いうわけで、パパの友人で獣医の日高先生の家に預けられることになったの。日高先生は家には、男の子が3人もいるんですって。なんかドキドキしちゃうな…。
あたし、後野まつり、八幡高校1年生。超常現象研究会(超常研)のメンバー。栄の超能力のため、崩壊まであと1か月となってしまった世界を救うため、あたしは、火星極冠の封印の中に入ったの…。そこに閉じこめられている、亡きガンダルヴァさんの罪の半身・「闇のパールシャ」からタールを借り受け、奏でなければ、世界は消滅してしまうんだ。封印の中であたしを待っていたものは…。