出版社 : 講談社
悦子はミュージカル・ダンサー。カレは新鋭ジャーナリスト。いいのよ、もうすぐオトナだもん…平日の昼下がり、ホテルのプールサイドはスキャンダラス…濡れた身体、うつろな夏景色。蝶の羽先にかすめられたようなくちづけ…短い吐息…いまも初恋。「とにかく俺は…ひとりになる」悦子はその飯嶋の強いまなざしに、抱きしめられたはずだったのだが…。ふたり、のはずのイタリアは、いったいどうなるの?
あたし、永田街子、中3。演劇部に入ってる。顔は、はっきし言って、美人じゃナイな。どこにでもある卵形のリンカクで、下がりぎみの眉に、どんぐり目玉。特徴は、といえば、ガハハと笑ったときの、口のデカさ。演劇部の部長は、篠原塔也。同級生。ハンサムで、スポーツ万能で、優等生。文化祭用の劇で、シェイクスピアに挑戦することになったんだけど、塔也が主役に指名したのは、冴えない、このあたしだった!
女子高生レーサーの千明は17歳。16歳の誕生日に中型免許を取って、チーム“バルカン”に所属、そしてついに鈴鹿8時間耐久レースに出てしまったのだ!千明の瞳がサーキットに燃える。この日のために、千明はバイクに乗ってきたのだから。-あいつにだけは負けられない。わたしから、あの人を奪ったあいつにだけは!
「デーモンだあ!」不動明の表情が恐怖に凍りつく。親友、飛鳥了の誘いで、“恐怖の遺産”を受けることになった明に、つぎつぎ襲う想像を絶した恐怖体験。悪魔が攻めてくる。殺戮と戦慄の時代がくる。人間を守るのは誰だ。明は悪魔と合体し、悪魔人間として生まれ変わった。人類を救うために…!超ド級の最終戦争小説ー“誕生編”刊行!
な、なにさ、受験の国って!?なんだよォ、アリスを助けろだってェ!?神様、いいかげんなことを言わないで!-でも、でも、でも、けっきょく、ひろみとタカシ、ゆかりとトシオの“胸キュン・ペアー”は、誘惑にまけてアリスを救うため、魔境に旅立つのです。魔女、怪物、妖精の国を抜けて、アリスのいる部屋の扉の前までたどりついたけど、どうしてもドラゴンが!うまく救い出せたら、とうぜん、神様のステキな贈り物があるはずよ。
おかげさまで、あたしにも、ステキなBFができた。高木明彦クン。大学1年生。長野出身で、こっちに下宿してるの。ママが、仕事で海外へ1か月ほど出かけることになったので、ひとりっきりの、おるすばん。あたし、明彦クンと、つかのまの同棲ライフを、楽しもうと考えた。あたし…、バージン。このチャンスに、明彦クンに、あげちゃおうと、思った…ワ・ケ。
あたし、進藤かおり。15歳、中3。私生児。「あのね、かおりのお母さま、ソープランドに勤めていらっしゃるんですって…」クラスメートたちの陰湿なささやきが、きょうもあたしの耳にはいってくる。そんなあたしに、ホントの強さを教えてくれたのは、幸村了だ。サトルは不良で有名だが、あたしは知っている。純な心を。サトルは教えてくれた。戦え、と。自分をいつわらず、強く、まっすぐ、生きてゆけ、と-。
あたし、佐藤美子ほど、ありふれた女のコは、ちょっといないだろう。ありふれた名前。ありふれた学歴。ありふれた家庭。もう、どこを見ても「ありふれ」だらけ。退屈で、あくびをする元気も出てきやしない。ところが、夏休みのバイト先、ハロー・ドーナツで竜崎昇に出会ったことから、あたしの運命は、大きく変わってしまった。昇たちのロックバンド“ムーン・ライツ”のボーカルに起用されたのだ。その名も-シュガー・ベイビー!