出版社 : 集英社
トラブルの種の赤ちゃんの名は、祥子。母親の蘇我亮子が、どうして子供を宙船におきざりにしたのか、その“真相”はやっとわかってきたのだけど、ね。でも、新たな問題発生。捨て子には過剰反応を示す月村真樹子さんと、仮にも子供を捨てた亮子さんがもし対面したら。二人の対決を防ごうと、太一郎さんも水沢所長も関係者全員土星に向かったのだけど…。
ジュマの塔に閉じ込められた雅巳くんの救出に向かったあたし(夏月)と光矢だったが、魔導師ハーディッドに散々な目にあった。逃げるあたしたちを助けてくれたのはササミィ。なおも妖犬マオーが執拗に追ってきた時、空からオールが加勢してくれた。あたしたちはササミィに連れられて魔導師の生家にやってきた。そこで会ったのは、小麦色の膚、漆黒の瞳と髪を持つ美女だった。いったい何者?
アシラスたち三人は神の子として試練の旅を続けていた。その途中、スペインの山越えにさしかかった時、不思議な霧に襲われ、愛馬を見失った。その行方を追って辿り着いた先は、王の誕生パーティに華やぐ聖マホロスキ城だった。城中では、楽の音にあわせ、人々が笑いながら踊っていた。アシラスたちも姫を紹介され、ともに踊る。しかし、踊る人々の笑顔には、恐るべき秘密が隠されていた。
あたし、吉田彩。2月14日に大好きな浩平に告白したら言われちゃったの。“大切な友だち”だって。彼のことが忘れられないまま季節は流れて、夏休み。あたしは憧れのスタイリストのお手伝いのバイトをすることに-。そこで出会ったのが、浩平にそっくりな圭介っていう男のコ。でも性格は超三枚目で。最初はヘーンなヤツなんて思ってたあたしだけど、そのうち彼から目が離せなくなって…。
捜している水晶と、何か関係があるかもしれない…夏月、光矢、雅巳、明智は、話題になっている軽井沢の「黄金の森」を調べに行くことになった。それは木々がいっせいに金色に輝くという超自然現象だった。軽井沢に来ると、オールに導かれて森へ入った。すると、風の精霊が名を呼び、水晶に反応して辺りに光の粒をまき散らしはじめた。やがて轟音をともなって、老木に大きな瞳が開いた。
生きる人形と化してしまった姉・まゆらとともに、神尾家で暮らすことになった水輝。だが、村の人たちは村を湖に沈めたという竜の伝説を信じ、竜の血をひく水輝たちを冷たい目で見るのだった。湖に落ちた岬つなみの帽子を取ろうと、水を操る能力を使った水輝だが、それを見た村人たちの恐怖はふくれあがる。水輝たちを追い出そうとつめよった村人たちに対し、水輝の「竜の力」が発現した。
大好きな片山くんと初めてのデートをした、瑚剣なずな。展示会の『魔女の部屋』にあった天空儀にさわったとたん、突然、不思議な世界にスリップしちゃった!そこは、半球は水晶で、半球は岩でできた、クリスタリアという惑星。自分の実の娘の王女を妃にしようとするガゼル大帝からのがれ、水晶の大陸に旅立ったなずなたちを、待ち受けていたものは!?謎と冒険、愛と笑いと涙の物語。
藤丘学園新聞部は部長鹿内亜矢子と新入部員音原香澄美のふたりだけ。部長としての初仕事が『運動部期待のホープに直撃インタビュー』だ。その取材で会った剣道部の主力選手で人気抜群、美少年神場秀明。ダンディーでストイック、別名『藤学のライオン』。そんな神場がある日突然新聞部に入部を申しでた。『剣道一筋』の彼がなぜ?狂喜する香澄美をよそに亜矢子は事件の気配を感じて。
あたしは桐島ルル、高校2年。小さい頃ママの友人のすすめで児童劇団に入ったのが始まりで、今では超売れっ子のアイドル。ここんとこずっと『キッスで殺せ!』の撮りでスタジオにカンヅメ。台本読み、リハーサル、撮影の繰り返し。演技にはダメを出されるし、こんな生活はもうヤだ。どこかへ逃げ出したい。そうだ、よく手紙をくれるりり子ん家へ行こう。たしかペンションをやってたはずだ。
岡田裕太、高校2年生。僕は学校のマドンナ美里に秘かに夢中なんだ。幼馴染だもんだから、他の大勢の野郎たちよりはリードしてる。だけど、友達の弘志と健一も彼女を狙っているし、美里のジジイや犬のドンまでもがこの恋の邪魔をする。美里一筋!って思ってみても、やっぱり気になる美人のお医者さん、南の島のいい女、女子大生のお姉様。こんな気持ち、つれない美里に教えてあげたい!
「いつまで初恋、ひきずってんの。だから彼氏のひとりもできないのよぉ」って、いつも言われちゃう。でも、ひろしくんがどんなにステキな男のコだったか、それを証明する思い出を、あたしはいっぱい持ってるの。それに周りの男のコには、心が全然トキメかない。そんな或る日、雑誌“クララ”編集部で、あたしは、人気モデルのJINと正面衝突。見たとたん、彼から目がはなせなくなって。
「スキー場には、カッコいい子がいるのかな」「よし、じゃあ行ってみようか」…ということで、あたし(チヒロ)とアユミは、男につられてスキー行きを決定。町内会のスキーツアーに参加したんだけど、集まったのはおばさんばかりでガックリ。でも、ゲレンデでSMAPそっくりの6人組と出会えて、ラッキー!うかれていたあたしたちだけど、近くに殺人犯が潜伏しているのがわかって!?
「あなたはじきに恋に落ちます。でもその前に人の恋の手助けをしなくちゃいけません」占い師にそう予言された昌美。ホントかしら、と思ったとたんに人とぶつかって、持ってたオレンジをぶちまけてしまった。その時「はい、これ」とオレンジを拾ってくれた男の子に、昌美はひとめぼれ。「運命の出会い」を信じて、名も知らぬ男の子へのラブ・アタック作戦が始まった…。
夏生と花梨が育てる大地は救世主なのか?それとも悪魔の子?深まる謎をよそに千年王国教団と悪魔主義者たちとの争いは激しさを増した。その混乱の中アッシド王国の国王アクラムが中東で戦争を始め、それに呼応して日本でもアクラム教が千年王国教団を壊滅させた。彼らの魔手は夏生たちにも迫る。それを救ってくれたのが妖精ファルル。しかも、彼女は大地の驚くべき秘密を知っていた-。
あたし、田野倉萌。ただいまA&Cプロダクションの養成所で、声優めざして奮闘中。いろいろ苦労も多いけど、持ち前の明るさでがんばってるの。ある日、憧れの人気声優・斉木恭也さんと、授業とはいえ共演することになり、大緊張。おまけに、その恭也さんのコンサートに行った帰り道、とんでもない事件にまきこまれていったいどうなっちゃうの。お元気少女のミステリちっく・ラブコメディ。
中学2年生の結花は、同じクラスの令子たちから理由のないいじめに遭っている。暴走族“ホワイトローズ”をバックに持つ令子には誰もさからえない。エスカレートするいじめ。死さえをも考える結花に渡された青い石のペンダント…。“お前の願うとおりのことが起きるだろう”。『占いの館』の老婆の言葉に半信半疑だったが、そんなとき令子たちが闇討ちに-。相手の女の名はユカリッ。
中等部・高等部の女学生15人は、交換留学生に選ばれて、インドネシアへ来た。自由を夢みる未来もそのひとり。女がこれだけ集まると、ナルシストがいたり、お調子者がいたり、ガリ勉がいたり、なかなか賑やかだ。15人は世界一美しい伝説の島を捜しにクルーザーに乗り込んだ。といってもボロな漁船なんだけど。珊瑚礁が広がる島に着いたまではよかったが、船も船長も消えてしまった。
「明日は最終日、きもだめししない?」一子先輩がみんなに提案した。あたし(夏月)は今、サッカー部の合宿の最中。この頃、鎌倉の二階堂あたりにオバケが出るというのだ。5人1組のあたしたちが行ったのは瑞泉寺。行ったという証拠の品を置いてくる事。ところが、そのお寺で明智くん、ジョッカー、雅巳たちに出会った。それにほら穴から聞こえてくる鈴の音みたいな音が気になる。
ファンタジウムという1万2千年前の種が各学校に配られた。あたし(なずな)は、どんな花が咲くのかという好奇心から、育てることを引き受けてしまった。そして唯一あたしのだけが芽を出した。ひょんなことから知り合った花好きの片山くんと、学校の温室へファンタジウムを見に行った夜、あたしは1人まっ暗な闇の世界へ落ちていった。気がついたとき、あたしは異界の女神にされていた。