出版社 : 集英社
お手製の弁当をほめられ、同級生のシラトリに恋をしたユキノ。だが、悲しいことにユキノもシラトリも男だった…『恋はセサミ』。武中商店の次男坊・一平は御堂園子に憧れている。だが、一平も園子もそれぞれ別の相手と噂になっていて…『一平くん純情す』。父親は入院、母親は遅くまで仕事。なんとなく息苦しい智孝の高校生活を救ってくれるのは、親友の尚と和彦先輩だった…『AGE』。
美馬貴司と同じ屋根の下で暮らす-なんとこれが実現しちゃうのよ。うちのママと美馬の父親が晴れて再婚するの。親友の麻子の手前、山中湖で美馬をフッてしまった私だけど、心の奥では、どうしようもなく彼のことが好き。そんな心を隠して、ふたりでママたちの結婚を成功させようとするのだけど、美馬家は名家中の名家。準備だけでも大変なのに、邪魔だてする人間まで出現して…。
真朱学院高校に入学した花音。淳くんとはクラスはちがってしまったけど、若林可織とは同じ1年C組、調理研究クラブまで一緒なんだ。同期には慎太郎・慎之介という顔はそっくりだけど性格がちがう双子がいて、その縁で花音にも新しい交流が生まれていた。そして8月17日、花音の16歳の誕生日。運命の〈夏〉が始まった。ひとつは淳くんとのファーストキス、そしてもうひとつは…。
僕は小春。お笑いタレントになるのが夢の高校2年。バリバリの二枚目の梅太郎とコンビを組んで、クラスでは一応人気者なんだ。その勢いでお笑いコンテストに挑戦したんだけど、あえなく不合格で大ショック。でも、おかげでクラスメートの紅実ちゃんといいムードになれてラッキーかも。おまけに、ある日突然弱小芸能プロからスカウトの電話が。ひょッとして、僕たちホントにデビューできる?
わたし、高瀬茜、16歳。ヘーボンな高校生だけど、とびっきりの秀才かつ美形の田辺淳クンとつきあっている(つもり)。だから、彼のめざす天恵大に入るため、モー勉強を始めた。うーん、恋の力ってイダイだよね。でも、難問がひとつ。ママも茜も家事オンチなので、ゴハンを作ってくれる人が欲しい。そこでやってきたのが郁雄クン。料理のウデも顔もグー、茜の心はときめくが…。
あたし、森香。憧れの君、翔と2人で、イギリスに行くために奮戦中。蜜月旅行ってわけじゃなくて、あたしはパパを、彼は自分のルーツを探る、大事な旅なの。でも、すべては謎。なにしろ、めざすは妖精の国。英国はコーンウォールに、そこへ通じ入口があるらしい。だけど、現実は経済的、家庭的にも厳しくて、それにあたしがちょっと試した恋のまじないが思わぬ騒動を引き起こして…。
我輩は猫である。名前は…アポロ。広尾にあるペットショップで、売れない作家、赤井先生に引きとられた。最近、近所の美容室で見習いとして働いているんだけど、体のしましま模様がかわいいって評判なんだ。ボクも年ごろだから、タイプのお客さんが来ると、一生懸命、シャンプーしてあげちゃったりする。でも、朝子さんという女のコと知り合ってからなんかヘンな具合になっちゃって…。ファンタジック・ラブ・コメディ。
幽霊探偵奈々と情報屋ミコの2人は、高校の合格祝いにスキーをしにきた。ところが、そのスキー場には若い男性を誘惑して凍死させるという伝説があって、実際に犠牲者が出ているのだが、表向きは遭難として処理されていた。イモコンパワーの持ち主勇一も、姿を消して奈々を陰で見守っている。そんな勇一をおびえさせたものがあった。幽霊かそのたぐい-森の中からぞっとする冷気が……
あたし、風美。〈女子サッカー隊〉を率いて活動してる。でも、サッカー隊の風当たりは強い。もともと体罰学園って呼ばれるほどの校風に加えて、暴力教師・毛ガニにニラまれてる。抵抗(ツッパ)るのもラクじゃない。あたしの心の支えは、カレの哲也。彼と2人でいる時、心が安らぐ。特に、長いキスのあとなんか、もうどうなってもいいなんて思うこともあるんだ。でも、そんなあたしに、哲也は……
「あなたに茂人のBFになる資格がある?」茂人からライブ・コンサートに誘われて有頂天になっているみのりは、いとこの千恵にいやみをいわれた。二人とも同じ高校。性格は似ているが仲はよくない。お互いにずけずけものをいうからだ。みのりは千恵の家にイソーローしているだけでなく、兄がヤクザになっているので、肩身のせまい思いをしている。そんな兄から弟分の龍太を紹介された
「眠りのときは過ぎました。目ざめなさい」夢の中に現れた老人が、野原に告げた。力を眠らせたままの天使・野原が目をさます時が近づいている。それは闇の力も甦る時…。「星一くん、きみは闇からの使者だ。きみを野原と同じ孤児院に送り込んだのは、野原と戦わせるためだ」闇からの声が、星一を苦しめていた。自分の運命を知り、星一を救おうとする野原だが、突然目まいに襲われ…。
「昔、つるんでた仲間-のひとりさ」杏奈を紹介されたとき、神崎は麻里香にそう説明した。久し振りに会った神崎から仲間という言葉を聞いて、麻里香は嫉妬した。羨望と憧れの裏返しの感情なのだろうか。林間学校で神崎が学校にいないときも、麻里香は中等部から高等部の校舎に行ってうろついたりしてしまった。しばらく会わないでいた反動からか、ふたりの距離は急速に縮まっていった。
夏鈴は、親友の美奈子に誘われて、横浜の中華街にある雑貨屋『斑猫』へ行った。そこには占いをするおばあさんがいた。夏鈴の亡くなったおばあちゃんに、ちょっと似てる。お店には不思議なものがいっぱい。蛇皮のタンバリン、銀細工のクジャクの置物、その中には冬虫夏草、魚石、朱猫の毛で織ったお守り袋、美少年の肖像画。そして夏鈴の耳に、どこからかきれいな歌声が聞こえてきた…。
あたしは流花。ちょっぴり不思議な力を持った女の子。ある日、うちのクラスに美形の転校生が現れた。火村紫乃というその少年にあたしはなぜか不吉な予感を感じる。一方、家でも大問題が発生。ふたいとこで幼なじみの慎吾くんと、なんと婚約させられちゃったのよ!トラブル続出にあたしはパニック寸前。こんな時、分身のルカがいてくれたら…。好評『1/2(ハーフ)・フシギの七日間』の続編。
元・子役で暴れん坊の館太郎と、正義感のかたまりみたいな有美。ふたりはささいなことでケンカし、館太郎は転校生の理加とつきあうことになってしまった。その頃、S県の高校を狙う同時多発ゲリラが発生。犯人は数十人の女の子で、首領は星崎かれんと呼ばれる謎の少女だ。館太郎と有美にもかれんの魔の手が迫り…。熱望にこたえておくる「リトル・ギャング」シリーズ第2弾。
プレトマイオス14世と再び形式的な結婚をしたクレオパトラだったが、彼女の胸をこがす相手は、アシラスとマルタだった。カエサルのプロポーズを巧みにかわしながらも、囚われの身の妹アルシノエのことが気がかりで、牢を訪れた。そこへマルタがアルシノエを助けに現れたため、アルシノエはますますクレオパトラへの憎悪を深めてしまった。そのころ、アシラスは謎の集団と戦いをしていた。
あたし(マミ)は、大助クンや親友の知恵やみどり達と、北海道のトマムにスキーに来ている。もちろん、美人の紺野先生も一緒。あたしはすべれない大助クンに、スキーの初歩を一生懸命教えてあげてる。そこへ北野刑事とみどりのママもやって来た。何かが起こりそうな気配。すると案の定、みどりのママの“ダイアの指輪”をいただきに行く、という怪盗紅真っ赤からの手紙が届いていたのだ。