1990年9月発売
あこがれの彼、超お坊ちゃま滝沢一磨が、三億円の黄金の冠を盗もうとしている。あたし、極上ガールズの平部加衣は、冠を守って、そのコワー〜イ秘密を知ってしまいます。おそろしい悪霊にあたしの超能力で勝てるかしら。
あたしが、「渋谷サイキック・リサーチ」でアルバイトをしているのは、所長のナルがカッコいいからではない。だって、彼の性格の悪さは、今回の調査で決定的なものとなった。-緑陵学園。麻衣の目の前で鬼火が次々と人魂を食べていく。やがて最も邪悪な霊が巨大な鬼火となって人を殺す。生徒たちの遊びから生まれた呪いを除く方法は、本人に呪いを返すしかない、と冷たく言いきるナル。こうなったら麻衣が対決。恋と恐怖の一本勝負。
暗黒街のボスから、殺人事件の謎解きを頼まれた眉子。真犯人をつきとめなきゃ、怪盗S79号(デニス)は、悪魔どもの手先にされてしまう。恋がたきのピンチだから、ダンは冷たいし、この事件、悪い予感がする…。
オーバーパスが好きだ。いちばんボールと仲よしになれるから-インターハイ優勝を夢みて、昴は青葉が丘に入学した。ところがそこには、肝心のバレー部がないのだ。仲間と出逢うために、昴はふたたび駆けだす-。
あたし、工藤由香。フツーの高校2年生。あたしとサキの初めての海外旅行は、読者のみなさんのご期待どおり、もうメチャクチャよ。ダイヤ狂の男を連れた神也警部はいっしょの飛行機に乗り合わせるし、ヤクザの女ボスとおぼしき江田さん(キャンディママ)とは知り合いになるし、小林クンは消えちゃうし…。いったいあたしたちは、ダイヤにからんだ『ニューヨークのピーターパン事件』を、無事解決することができるのでしょうか…。
私、西村ひとみは、このたびめでたく、小学校教員の試験に合格いたしました。やったぁ、と喜んだのもつかのま、大好きなおじいちゃんがとつぜん死んじゃって、おじいちゃんのやってる塾をまかされちゃったの。まわりの反対を押しきって、塾の教壇に立つことにしました。相手は小学生じゃない、ちょろいちょろいと思ってたら、これが甘かった。とんでもない生徒たちが、いーっぱい!でも私、おじいちゃんのためにも負けないぞ。
明日から、高校生活がスタートしてしまう。違う高校へ行ってしまう利伸クンとは、逢える時間が、きっとすごく少なくなっちゃう。この間までは、同じ学校で同じ教室で、同じ授業を受けて、同じ時間を過ごしてきたのにね。中学の恋は、中学の間に終わらせなくちゃいけないのかな、なんてポツリと思ってしまう。だけど、そんなのヤダ。わたし、利伸クンが好きだから…利伸クン、アナタは、逢えなくなっても平気なの?寂しくないの?
あたし、榊原晶。桜山学院高等部の1年生。9月のなかばのけだるい午後。親友のナツコが、あたしたちにいった、そのひとこと。それが、別荘で起きた、とてもとてもせつない、ある『事件』のはじまりだったんだ…。
国際企業浅田電気の巨大な組織に生じた“ささやかな”異変。それはまず、名古屋VTR工場長の墜死から始まった。次いで、アトランタ現地法人社長の変死。さらに、両方の事件に疑惑を覚えたアサダ・アメリカ社長吉本の本社召還、そして筆頭専務への抜擢。企業の中枢に何かが起きつつある-。吉本がそう確信した矢先、謎めいた中原中也の詩の一節を遺して第三の死者が…。緻密な構成、大胆な展開、期待の新鋭が贈る絶対の自信作。
辺境星区で工場群や輸送船団が襲われ、一瞬のうちに壊滅する事件が瀕発した。人類文明の科学力を遥かに超えるパワーを持つ兵器を駆使したこの一連の攻撃は、“虚空王”と名乗る謎の人物の手によるものだった。全銀河文明に限りない憎悪を抱くスーパー・ヒーローの復讐の旅が、ついに開始されたのだ。
東京・バンクーバー間に就航した、超豪華飛行船「飛鳥」。その記念すべき初飛行の日、キャビンは明るく華やかな空気で満たされていた。だが、その中にひとり、苦悶に表情を歪めた男が、不吉な風が吹く時を今や遅しと待っていた。晴れた空に静かに浮かぶ、全長500mの巨大なエア・シップ。それを支配する者は誰か?そしてその目的は?息をもつかせぬ展開でおくる冒険活劇登場。
男は吸血鬼であった。だが男は、吸血鬼であるよりも“人間”に近い存在でありたいと願い、ガソリンスタンドの夜勤を終えると、少しずつ朝日を浴びるのを日課としていた。男の名は執行といった。だがある夜の強盗事件が、男の運命を変えてしまう-。吸血鬼たちの闇の町・星宮市に展開するネオホラーアクション。
緑の肌を持つ少女-マリコ。彼女の身体にいったい何が起こったのか。折しも古代植物GOTTの発芽に成功していた堂乱=丸山の2人は、マリコの皮膚に共生する葉緑体の正体を明らかにするため、四国の西城研究所に赴くが、2人を待っていたのは、あまりに巨大な人類進化の謎だった。衝撃の新人デビュー作。