1990年発売
あたし-渡辺陶子、高校2年-は、同級生の阿部久信くんに片思い。でも、それは、絶対に秘密なの。仲よしのやっちゃんにも、「好きな人なんかいない」って、嘘ついちゃってる。だって、友達に相談すれば、「告白しなよ」って言われるにきまってるもん。あたしに、告白なんてできるわけないし、だから…。と、ところが、“あたしが、阿部くんのこと好き”っていう噂が、いつのまにか広まっちゃってたの!えっ、どうして…?
あたし、和津真理。中3の探偵小説大好き少女。探偵倶楽部“イレギュラース”のメンバーが、転校してきた志郎・ホームズ君が入会したので3人となり、やっと公認サークルになったの。部室は、司書のユミコお姉さんに頼みこんで、閉架図書室の一角を使わせてもらうんだ。その頃、校内で怪しげな事件が起こり始めたの。女子トイレの鏡に、ルージュで文字が書かれているの。それも「フクシュウ」と…。また、“イレギュラース”の活躍の時よ。
幼馴染みの義之くん…、ちいさい頃、あたしが引っ越しをしてしまったので,ずっと離ればなれだったけど…、高校で再会することができたの。でも、超、噂の人気者になっていた義之くん…。あたしのことなんて、覚えていてくれないみたい。あたしは彼のこと、ずっと忘れられずにいたのに…。“想い出”の中だけじゃなくて、“今”のあたしのこと…気づいて!
おバアちゃんはヘヴィ・メタルの燃狂的なファン。高校に入学したばかりの私を同じ道に引きこもうと、しつこく誘うの。けど私には、ロックは悪魔の重金属音楽、いや、ただの騒音にしか聞こえない。-でもでも、あこがれの大田センパイがロックファンと知って、私の生活は一変したね。毎日おバアちゃんの部屋に入りびたって、気合を入れてロックの勉強よ。大田センパイに少しでも近づけるチャンスなんだ。心はもうコレばっかり。
フィリピン沖を日本へと向かう再処理済核燃料輸送船。その護衛にあたる海上保安庁長巡視船が、突然攻撃を受けた。巡視船は対艦ミサイルの直撃で爆発炎上。同時に襲撃された輸送船では、テロリストがブリッジを占拠する。中東産油国の依羅で、原油価格の上昇とプルトニウム入手を狙った、伝説的傭兵バックィン大佐の作戦だ。アラブ側の核武装を恐れて介入するイスラエル特殊部隊、そして奪還をめざす陸海空自衛隊の精鋭も現場海域へ…。
物量をもって押し寄せる敵に対し、過酷な消耗戦を強いられる南東方面。「一刻も早い援軍を」と、主人公風間三飛曹らの双戦隊は、四千キロ彼方のラバウルをめざす。単座戦闘機による前代末聞の長距離洋上飛行だ。途中サイパンで、思いがけずも聯合艦隊旗艦〈大和〉の威容に接し、46サンチ主砲の斉射に畏怖すら感ずる風間。だがそれは、無事に最前線まで進出した彼を待ち受ける、想像を絶した殲滅戦のささやかな序曲にすぎなかった。
泥沼した内戦に明け暮しる西南アフリカ某国。ここに、“ヘルガ”と呼ばれ、反政府ゲリラの守護神と化した一輛のソ連製T55戦車がいた。この戦車を駆り、神出鬼没、次々と政府軍を撃破しているのは、日本人の元外交官だという。事態を重視した日本政府は、陸上自衛隊の人員と、実戦テストを兼ねた90式戦車を密かに送り込む。阿修羅の如き戦いの女神“ヘルガ”と、電子装置の魂である国産最新鋭戦車…日本人同士の凄絶な戦車戦の結末は。
な、なによ、それ!幽霊の国に行ってくれですって?や、やめて。幽霊なんて大っきらいよ!…でも、神様MIにたのまれて、あたしたち“胸キュンペアー”のひろみ、タカシ、ゆかり、トシオの4人は、コワ〜い幽霊の国へ旅立ちます。なんとそこでは、あたしが捨てたエンピツがうらんで幽霊になって出てくるし、巨大な家の幽霊がおそいかかってくる。アリスとあたしたちをとらえて食べようとしている幽霊王って、いったい、誰?
トンポリ国のお姫さまが日本にやってくる。ところが、姫の命を狙う暗殺団の噂が。黒幕は、いったい誰?総理の娘・忍は、姫の身代わりを決意する。護衛は、もちろん松前高志。それと、姫の恋人・ポリプ副隊長。この2人が似てるものだから、恋騒動のはじまりはじまり-。だけど油断は禁物ね。暗殺団は手ごわい。百戦錬磨の高志を気絶させ、姫(忍よ!)の寝室についに侵入してきた…。謎めく夏の夜は、スリルと恋で眠らせないゾ。
夢の中に出てきた妖魔が、ついに現れた。耳をつんざく吠え声を発したかとおもうと、炎を吐いて鉄の扉を溶かし、跳びかかって人間をかみくだく。妖魔キマイラ!そのキマイラが、おシマのかわいがってる美少女のミクモにのりうつってたなんて!あたし、北村千代子と、おシマ(有栖川志真)、エディ(高島光)は、ミクモに、きびしく悲しい秘密があることを知り、キマイラを狂暴にさせた人間をつきとめます。応援してね。
いくら食べてもすぐ腹ペコになってしまう。目の前のものを手あたりしだいに口に入れてるあたしを、憧れの彼がボー然と見てる…。そんなことになったら、たいへんよね。念じたことを転写できる超能力にめざめた沙也加だって、恋のためならダイエットもします。ところが、敵の新兵器「ハラヘッタガス」のおかげで大ピンチなの!これを吸ったら、食欲無限大よ!人類、ううん、女の子の敵め、沙也加の超能力のすごさ、見せたげる。
背が高いの。だからみんなといっしょにいるときは猫背になっちゃう。おまけにド近眼。めがねは牛乳ビンの底みたいだし。あたし、新藤麻紀は花の高校2年生だというのに、とっても暗い。なぜって、あたしの大々々好きな田村クンが、「新藤さん、これ伊東みどりさんに手渡してくれないか」ってラブレターくれるんだもの!あーん、ショック。そんな時、ふと見つけたミスジーンズコンテスト募集の広告。だから、冒険したくなったのよ!
わたし小石川由紀は、メガネだし、背も低いし、鼻筋も通ってないし、お父さんそっくり。でも、気にしてなかった。超ハンサムな相沢雅也を射止めたっていう自信があったから。それなのに、彼を盗られてしまったの。どんなにみじめだったか、わかるでしょ。わたしはジプシー占い師のオババに、モテ薬をくださいって頼んだ。儀式のあとで、オババはいった。見つめればいいんだって。どんな見つめかたをすればいいかっていうと…。
あたし、後野まつり。八幡高校1年生。超常現象研究会に入会してから、たて続けに起こる事件のおかげで、あたしの入学当時のかぎりなくヘェボンに近かった毎日は、もはや、忘却の彼方なんだ…。あぁ、疲れる!そして、またまた今回の事件というのは、椎奈の中学時代の同級生で、占いや予言などに深い関心を持っている愛知輝さんに、放課後、あたしが遊び半分で、《キューピットさん》占いをしてもらったことから始まったの…。
あたし、佐久間美里。高校3年生になったの。そして、あたしのカレ、結城和也は、無事大学生になりました。でも、学校で会えないのは、ちょっぴりさみしいんだけどネ…。今回の事件は、葉沢早紀ちゃんにさそわれて、和也と、事務員の雅子さんといっしょに、早紀ちゃんのママがDJをやっている、ラジオの生放送を見学に行った時に、始まったんだ。番組宛に、『七夕の夜、誰かが殺される。要注意!』という、匿名のハガキが届いて…。
わたし、『あなたが見えない…』でカズトに失恋しちゃった高井慶子、高3になりました。そんなわたしに、隆二くんは、ずっとやさしくしてくれるんだけど、わたし、すんなりと隆二くんの胸に飛び込んでいけないの。だって、隆二くんは、カズトの親友だし、わたしのこと、何でも知りすぎてるんだもの。同じクラスに、岩城くんっていう、ちょっと気になる男の子も現れちゃったりして…。わたし、どうしたらいいんだろう…?
これって、いったい、どういうことなの!ロッカーの中に入れといたはずの、あたしの靴が、知らないあいだに消えちゃってたのよ!それが、なんともウスキミの悪いことに、消えていたのは、かたっぽだけ、だったんだ。あたし、榊原晶。桜山学院高等部の1年生。大切な靴の行方を追って、親友のナツコといろいろ事情を調べはじめたんだけど…。それが“事件”のはじまりだったなんて、その時、あたしたちは夢にも思わなかったの。
あたしのあだ名はちゃんぽん。小学校の時から本名で呼ばれたことないのよ。長崎あずみというカワイイ名前だというのに!高校1年になれば、誰も昔のこと知らないと思っていたのに、幼なじみのナオが「おーい、ちゃんぽん、長崎ちゃんぽん!」っていうから台なし。あんなヤツがいるからカレができないんだわ。そしたら親友の遊子が「伝言ダイヤル」で恋人見つけたっていうじゃない。何よ、それ。あたしだって、やろうじゃないの。