1991年発売
文化祭間近の山の手高校では、幽霊騒ぎが続いていた。一方、生徒会長の緒方は、幽霊の謎を探るために“ESP六人委員会”のメンバーを選び出していた。パソコンが選んだ生徒の一人が『玲子』だった。幽霊捜索を始めた玲子の前に、幻のような少女の霊が現れた。彼女は、成仏できずに彷徨っている。そして玲子たちに対し少女の攻撃が始まった。観月ありさ初主演映画のノベライゼーション。
宇宙サミットに招かれた子供たち5人の乗るシャトルにテロ攻撃が。コクピットは大破、飛行士を失った機体は月へ向け暴走。放熱パネルの損傷で温度が上り始めた機内では、自力帰還を主張する少年が、ひそかに通信システムを破壊してしまった。テロリストに自家用シャトルを奪われ、アフリカに不時着したハスミ退役空軍大佐は、連絡を絶った子供たちを救出するため、意外な作戦を提示。日本製シャトル“HOPE”が月軌道へ向かう。近未来アクション。
東京にほど近いベッドタウン-神宿市。通勤時間帯を過ぎたのどかな団地の一角に、それはあった。地から湧き出した銅像のようなそれは、下半身をきれいに失った人間の死体だった。神宿市警察南署の警部・矢車啓之介は、仏が暴力団組員であったところから捜査を始めるが、それが“やくざの殺し”でないことは明らかだった。次々と起こる奇怪な事件。地方都市に渦巻く人間の欲望と悲哀-期待の新人がユニークな視点で描く新警察小説。
“ゴジラを歴史から抹殺するのです!”-突如出現した未来人のもたらした事実は戦慄すべきものだった。植物怪獣ビオランテとの死闘から約三年、今は抗核バクテリアの効果で日本海沖に眠るゴジラは、やがて復活し、23世紀の日本はその放射能のために死の国と化していまうというのだ。時の首相・林田は悪夢のような未来の事実に愕然とするが、未来人の提案を受け入れ、秘密裡にゴジラ抹消計画を推進する。しかし、ゴジラが消滅すると同時に、宇宙超怪獣キングギドラが出現したのだ。世紀末大怪獣映画の完全小説版。もと東宝プロデューサーの著者による特別書き下ろしエッセイ=50枚を巻末に特別収録。
口うるさい祖母に恋人、成績が悪けりゃ部活は禁止。バスケに夢中の浩平だが、頭を悩ます事が多すぎて…。『つまずきゃ、青春』。大学の入学式の日、滋美は、内気そうな志穂子に声をかけた。その日から、志穂子は滋美から片時も離れなくなって…『行かないで』。パパと2人で過ごす海辺のリゾートホテル。そこで知りあった人々を通して、自分自身と父親の関係を見つめていく…。『水になる』。
降り注ぐ蝉しぐれ。蘇る正の影…。25歳の理沙は、ディレクターになって三年がたっていた。二度目の大学生活を送る良と、一緒に暮らしている。最近、理沙はよくわからないことがあった。良のことは好き。愛しているはず。なのに、忘れたいはずの田舎でのこと、そして、正のことを思い出してしまうのは、なぜ?本当に好きなのは、好きだったのは、誰?恋に恋することの危うさを、鮮烈に描く。
“時の宝珠”を正し、世界を滅亡から救う、翼を持つ乙女ファラ・ハン-。ファラ・ハン、ディーノ、レイム、シルヴィン。四人の聖戦士は『眠り』から目覚め、自分たちの使命を知った。だが、それぞれの心の中には、不安と疑惑が渦巻いていた。そんな時、血肉を貪り喰う闇の魔物が、突如礼拝堂に襲いかかってきた…。彼らは魔物を倒すことができるのだろうか?聖戦士たちの世界救済冒険ロマン第二幕。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第3の月があったという-。クードルーンを目指すリューとエリアードは、深い霧に誘われ、妖しき街アヤトーラへと、足を踏み入れてしまう。アヤトーラは享楽の都で、〈月の合〉には霧の化け物が出るという噂があった…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚。
大島恵は中学三年生。お嬢さんタイプの姉・唯と、クールな小学生の妹・茗の三人姉妹。東京に前代未聞の大型台風が接近した日、恵は、ぜひ『台風手帳』を作らなくちゃと、『非常事態』にわくわくしていました。一方、唯は、片想いの人から声をかけられ、どきどきしていましたし、茗は、なんだか訳もわからず、いらいらしていました。いよいよ台風上陸。激しい嵐の中、突然大きな物音が!家の前に倒れていた男の正体は。そして、三人姉妹の運命は…。
「明日は最終日、きもだめししない?」一子先輩がみんなに提案した。あたし(夏月)は今、サッカー部の合宿の最中。この頃、鎌倉の二階堂あたりにオバケが出るというのだ。5人1組のあたしたちが行ったのは瑞泉寺。行ったという証拠の品を置いてくる事。ところが、そのお寺で明智くん、ジョッカー、雅巳たちに出会った。それにほら穴から聞こえてくる鈴の音みたいな音が気になる。