1992年7月発売
第二次湾岸戦争(下)第二次湾岸戦争(下)
芝浦のディスコ、渋谷駅前など、相次ぐテロで戦場を上回る死傷者が続出し色を失う政府。湾岸でも、旧ソ連軍の3個師団がロシア政府の統制を離れ、その軍備ごとイラク軍に参加、国連軍は苦戦を強いられる。さらにイラクは、ソ連解体のおり密かに持ち出された戦術核弾頭を手中にしているという。核の恐怖に直面し激戦に消耗する現地部隊、テロの恐怖におびえ日常の基盤が揺らぐ国内。日本人と日本社会が体験する国際貢献の現実とは。
星のダンスを見においで(1)星のダンスを見においで(1)
港町・横須賀。女子高生の冬月唯佳がよく顔を出す“どぶ板通り”の骨董品店のジャックには、大いに謎めいたところがある。ベトナム帰りの元外人部隊と噂される風貌、がらくたの山の中の精緻なメカ、何よりもめったに店を開かない商売不熱心さ。だが、さすがの唯佳も、ジャックが“笑う大海賊の秘宝”の秘密を握って身を潜める凄腕の宇宙海賊であろうとは、思いもしなかった。