1992年9月1日発売
「な〜んですって!このあたくしが、ブ、ブサイクとおっしゃいますの!」プライドを傷つけられて、プンプンのメグだけど、いまは怒ってる場合じゃないでしょ。私たち、コワーイ魔王のもとに、連れてかれようとしてるんだよっ。竜巻に運ばれて、見知らぬ世界に放り出された、ゆーさんと3人組。竜がしゃべって、メグの美貌が通用しない、ヘンテコリンな世界から、どーすれば帰れるの。
同級生の江藤と佐川は、心霊写真を撮ろうと、真夜中の墓地へやって来た。その写真には、墓石の上に人の顔が。実験は成功に見えたが、二人のまわりでは奇怪な現象が相次ぐ…。霊に取り憑かれたのか。助けを求める江藤の前で、霊能少女・井筒志穂は、大きな瞳で一点をじっと見つめ、静かに呟いた。「霊は、そのカメラで自分を写してほしいのです」。そこに、十年前の悲しい事件が明かされる。十五歳の霊能少女志穂、初登場。
ケンカをさせたら天下一、だけと恋にはてんで弱い、花岡咲也ちゃん。15歳。憧れのセンパイに、やっと少し近づけたと思ったのに、なんと、恋のライバルが。しかも、そのひとは学園のマドンナと呼ばれてる、美人のお嬢さま。ががががーん。ケンカだったらだけにも負けない自信があるのに、恋には全然勇気がでなくって…。新たなケンカ相手まで現れて、物語は急展開!痛快ラブコメ、シリーズ第2弾。
わたし、川瀬真奈美。高校に入ったら、絶対に彼をつくろうと思っていたの。そして、すぐ近くに理想の男の子が…。彼に近づくことに、必死だった。まるで、恋のためにだけ生きているようなもの。それが、クラスの女の子の目には、“男の子に媚びている”としか映っていなかったなんて。もっとショックだったのが、彼が好きなのは“同性に好かれる娘”だということ…。わたし、何か大切なこと、失いかけている。
あたし、高岡あさみ。女子校に通う高校2年生。いま、とっても幸せ。だって、航っていう、ステキな彼がいるんだもん。毎朝、同じ電車の同じ車両に乗ることが、いつの間にか、ふたりの約束事みたいになっていて。ところが、2日もつづけて、電車に彼の姿はなかった…。そして、“仕方なく別れた”という、もと彼女の出現…。生まれる不安。あなたの気持ち、信じていていい?ふたりの心の赤い糸、つながっている…の。
あたしの彼はエースで4番。甲子園行きをかけた最後の夏がはじまったんだけど、最近、彼の様子がヘンなの。原因は、新しく入った美人マネージャー。すごく積極的に彼にアタックしてるの。このまま彼をとられそうで、あたし、気が気じゃないんだけど…。親友のリカコが、2人のデート現場目撃しちゃって。もうダメかも?2人で甲子園にいこうねって誓ったのに…。やっとつかんだ恋をいまさらあきらめるなんて、絶対にイヤッ。
リンが消え、綾子が消え、そして、ナルも消えた。朽ち果てた校舎の中で、麻衣はひとりぼっち-。ちがう、麻衣の手を握る小さな手が、ひとつ、ふたつ…7つ。「渋谷サイキック・リサーチ」の8人がやって来た廃校は、そこだけ時間が止まり、5年前のまま。生徒も5年前のままで、自分たちの生命がなくなったことも知らず、仲間をふやし続けている。メンバーを取り戻すため、闘う麻衣は、ひとり-ナルは、いない。
〈竜の石〉探索の旅にでたナージャとイル、そしてキアベル。彼らを待ち受けていたのは、魔公子シャル・クレインの執拗な攻撃だった。時を同じくして不穏な動きを見せはじめるマリリオン。自分の身を危険にさらしてまで奔る彼女の目的はいったいなんなのか。旅の中継点ナジム・ライルの町でまきおこる幾多の事件は、はたして何を意味するのか。不思議な絆で結ばれた、ナージャとイルの冒険ファンタジー第4幕。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第3の月があったという。-相棒のエリアードとともに剣闘士に志願したリューは、新人剣闘士〈灼熱の黄金〉としてデビューした。そのリューに熱い眼差しを注ぐ〈運命の恋人〉パオラと黒髪の青年の動きは月の女神の予言に導かれ、さらに謎めく…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚第二幕。
サラの生まれる何百年も前。まだ、人間と魔族がいっしょに暮らしていたころ。沢影月と琳美はクシアラータに亡命を図った。亡命は戦を引き起こし、琳美の存在は、魔府に混乱を巻き起こす。別れ、死、新たなる愛、生…。不吉な影が魔府を覆い、長い試練の幕が開く。そのとき、最強の魔王は…。砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語外伝。アンジュラータ編。
「そろそろ俺たち、結婚式のこと考えてもいいんじゃないかな?」美登里、25歳。夢にまでみた良夫からのプロポーズだったが、素直に喜べない。そんな美登里のためらいを、女友達は信じられないらしい。「だって彼は優しいじゃない。」優しければいいの?美登里は一年前までつき合っていた北村のことを思い出す。彼は優しすぎるほど優しかった。けれど…。男の本当の優しさを考える恋愛問題作。
水輝を手中にした潮次は、彼の能力を繰り、湖東村の湖を氾濫させようとしていた。潮次の野望を阻止しようとする望は、あらゆる手段をもちいて妨害を図るが、強大な力を持つ潮次に、なすすべもなく叩き伏せられてしまうのだった。一方、竜の導きで意識を取り戻したまゆらは、水輝を救出しようと、哲哉とともに水輝が幽閉されている天竜ヶ渕神社へと向かうが。大人気「竜の血族」完結編。
あたし、水名子、高校2年生。初めてのオトコだった恋人に浮気されて、大ショック。ヤケ酒飲んだのが学校にバレて自宅謹慎…。そんなブルーな気分の時、すてきなご夫婦と知りあったの。ウェイトレスの美土里さんと売れない歌手の由木夫さん。奥様には悪いけど、あたし由木夫さんが好きになって…。イケナイ恋から、セックス・妊娠・出産までを描く、異色青春ストーリー。
私、山田葉月。1メートル54センチなの。だけど、彼の方は1メートル80センチもあって「葉月には成長期がなかったもんなぁ」なんて、私の頭をなでるのよ。彼、桂木啓友。サッカー選手で、エリート校の倉野高校へ進み、私は一条高校。別れ別れの高校生活になって、私にはバスケの藤井先輩が迫ってきたり、彼には白鳥由香里が想いを寄せたりだけど、でも私、やっぱり啓友が一番だなあ。
はるかな空と大地が繋がって、気まぐれな幻が姿を現すところ-ヴィシュバ・ノール大平原。この大平原に住むマルーシュは、白銀の髪、緑の瞳をもつ少女。地平線の彼方のお隣さん・ガディルは、いつもやさしくマルーシュを見守っている、黒髪碧眼の紳士だ。ある時、マゼンタとピーコックがマルーシュを訪ねてきた。『白銀の織り姫』と異名をとるマルーシュの力を借りたいというのだけど。
季節はずれの転校生カオリは、無口で清純、しかもアイドル並みにカワイイ超お嬢サマ。私、小沢夏美も、副級長ってことで、彼女の面倒みているうちに、親しくなっちゃったし、クラスの男子が、大ハシャギするのも、ムリないかって感じ。でも、カオリにはもうひとつの顔があった。地獄の日々がはじまろうとしていた…。
高校3年の夏、女生徒がマンションの屋上から落ちて死んだ。受験の悩みか、イジメの問題か。だが、担任教師の亜木子は、彼女が妊娠しており、死の直前に男から呼出の電話を受けていた事実を知る。受験で歪んだ学校では、いったい何が起きているのか。男性教師の不審な行動に疑いを抱く亜木子。彼女は、恋人で大手予備校の人気講師田辺の助けをかり、女生徒の死の真実に迫ろうとするが…。教師の経験を持ち、受験生の母を体験した著者が、入試をめぐる驚愕の現実を背景に描く力作推理。
街の有力者の娘、一色舞子殺害に端を発した“時の杜”の連続殺人。事件の容疑者で検死マニアの病院長が射殺され、男まさりの女性刑事草薙までもが犠性となるに至って、里見捜査官は窮地に。一方、「時の杜タイムス」の情報係には、街の美少女の1人、早川紫音から“私は犯人を見た”というFAXが届いた。…記憶の回復につれ、謎めいた言葉を口にする紫音の母、霧子。密かに森の岩屋を訪れる祖母の歌子。時の杜の美女たちが動き始めるにつれ、ツイン・ピークス的世界の謎が次々と明らかに。