1994年7月10日発売
生活のため、夏休みの間中アルバイトをすることになってしまったシュンとタクト。ふたりは、バイト先に現れたミナミから、二年生の飛鳥のことで相談を持ちかけられた。飛鳥は、自分の影が躯からはなれて、夜などに勝手に動きだすのだという。飛鳥がバイトをしているレンタル・ビデオ店を訪ねたシュンたちは、ふとしたはずみで飛鳥の様子が一変し、獣のような形相で暴れるのを目撃した…。
自らの意思に反して彩女大公の座についた獅伊菜。だが、昔からの重臣をささいな失敗で投獄したり、素性の知れぬ娘をいきなり妻に迎えると宣言するなど、その言動は次第に常軌を逸していく。不隠な気配を感じた蒼主は獅伊菜を諫めに向かい、矢禅もまた姿を現した。一方、セラ=ニアでは、透緒呼と九鷹が合流を果たし、互いのこれまでの誤解をときほぐしたものの、再び四狼の執拗な攻撃が…。
「-に気をつけろ」森翁はガディルに忠告した。一方、バリオ紡織染縫協同組合では、組合主催のダンス・パーティを行うというので、どっと注文がきたり、ポスター作りをしたりで、何かと賑わっていた。そんなところへ、妖艶な女性が訪れ、懐から一束の糸を取り出し、マルーシュに試し織りを頼んだ。ところが、その糸を見たピーコックは、驚いた。それは人の意志を奪う『惑魅の糸』だった。
黒雲に覆われた空から激しい雨が降りそそぐ日、自転車に乗る拓の前を何かがかすめた。起きあがった拓は、自転車の傍に白い炎を見た。だが、炸裂する稲妻に照らしだされたのは二人の男だった。彼らは拓を「蒼貴」と呼んだ。蒼貴とは百年まえに如意宝珠という珠を盗み追われている者だという。杏美に想いをよせる拓、そして仲間たち。彼らにとってそれは理解し難いことに思われたが…。
シエナ国の都タルサで古着屋を開いてるリデルは、17歳の利発で愛らしい少女だ。彼女が憧れてる学者のケインを訪ねたら、金の瞳銀の髪をした絶世の美女が。実は美女はスピア座の売れっ子女形ソルリス。ケインが書いた小説を芝居にしたいというのだ。一方、タルサでは足に赤い花の刺青をした娼妓が謎の死を遂げる事件が続いていて…。恋と冒険と謎がいっぱいの華麗なる物語。
あたし、小石川光希。高2。ある日突然、両親が離婚。それが元で、同じ歳の男の子、遊と同居することになっちゃったの。遊って、かっこいいんだけど、クールで意地悪。そのくせ、たまに優しかったり。何だか調子狂っちゃうんだ。学校では、昔好きだった銀太に告白されるし…。どーすればいいの。
こんにちは。僕、ポコ太。魔法の国の大地のそっくりさん、カミルはあいかわらず騒ぎを起こす天才みたいだね。古いランプに閉じ込められていた双子の妖精マッシーとホッシーを、うっかり自由にしてしまったんだ。いたずら好きの二人が風立市にやってきたから、姫ちゃんたちは大騒ぎ。いけいけ。ゴーゴー。じゃーんぷ。
オレ、恒。あるときオレは、初恋の相手由香子に再会した。素直でひたむきだった由香子。でも、6年の間に、由香子はすっかり変わっちまってた。万引きはするし、ヘンな男と一緒に住んでるし、ものすごく醒めた目をしてるし…由香子、いったい何があったんだ。由香子に、笑顔をとりもどしてやる。オレは固く誓ったのだが…。
茶山朗子は高校1年生。初恋もまだという超オクテで、当然彼氏イナイ歴16年。中学生なのにススんでる妹の笑に対しては、コンプレックスがいっぱい。このままでは姉の面子が…と思っていたら、なんと笑が妊娠。結局マチガイだったのだけど、その騒ぎがきっかけで親しくなったのがクラスメートの高岡凌介。彼女と別れたばかりの凌介と『お互いに素敵な恋人を見つけよう』と誓い合って…。