1994年発売
星間禁制酒監査官(ムーシシャインハンター)マルガリータ・キャロム・アルファが密造酒製造衛星の制圧作戦に参加した時、そこで一人のコールドスリーパー-バシール・エボスクスを見つけた。彼は自分がブレンドした酒の出来上がりを自らの舌で確かめるため、すべてを捨てて100年間の眠りについていたのだ。しかし、その彼の酒を手に入れようと-。MS(ムーンシャイン)ハンター達の熱いドラマが今、幕を開ける。
北極と南極を結ぶ巨大な円周上をひとり乗りの大気圏内用のジェット機で一周する《子午線トライアル・レース》は、地形や気象条件の影響を跳ね返す高度な操縦技術が要求される、危険だが、男のロマンに満ちたレースである。自分にレース参加を要請したクライアントが、凶悪集団ビスマークの残党と手を結んだカイン結社の幹部とも知らず、レースに臨むダコタは闘志満々だった。
えっ。子鹿に化けた悪者に、アリスがさらわれたって。おまじないの国に連れ去られたアリスを救うため、タカシたち四人は派遣されたんだけど…。おまじないの国では、大切なおまじないの一つ一つが効かなくなってて、大混乱中。どうやら、脳壊王一派がこの国を支配しようと暗躍しているらしいんだ。アリスの命が危ない。タカシたちの救出は間にあうんだろうか!?がんばれ-。
あたし工藤由香。高3の受験生。ある日の放課後、あたしたちは見知らぬ人物から、突然、探偵の仕事を依頼されたの。が、仕事の内容を聞かされて、二度びっくり。どんなことが起こったのか、事件そのものがまったくわからない事件を、解決してほしいというの。あたしたちは、謎の人物の指示どおり、手がかりが隠されているらしいバス・ツアーに出かけることになったんだ…。
あたし、村上奈緒。彼の江口悠くんは、高校の先輩。“卒業の別れ”をのりこえたふたりだから、あたしたちの恋にかぎって、危機なんてくるはずないよね。この幸せな気持ちは、ずっとずっと続くよね…。ところが最近、会えない日々が不安なの。週末はデートってきめていたのに、ほかのひとと約束するなんて。あたしのこと、好きじゃなくなったの。それとも…浮気。彼女になっても、恋は不安がいっぱい…。
高1の、あたしのまわりの人々、ご紹介。TOMOMI。女みたいだけど、これは、うちのパパの名前。漢字で智巳って書くんだ。SEIKOちゃんは、あたしの妹の同級生で小6。松本聖子っていう妙にハデな氏名なの。RIKAは、ママ。理性を加える“理加”なんだけど、わりとおっちょこちょいなんだ。IKU。郁ちゃん。最近オトナびてきて、やたら姉をバカにする、ナマイキ盛りの、妹。FUMI。小川芙美。これは、あたしで…。
神話の地《出雲》で、水晶の髑髏が発掘された。この不気味な石が、東京の女子高校生・須賀茉林の運命を変える。腕っ節のめっぽう強い謎の転校生、突然現れた、美しき担任教師。小説家を夢見る少女の周りは、まさにドラマチックに動き始めた。出雲神族とは?そして遥かなるソロモン王国に何があったのか?壮大なスケールでおくる期待の新シリーズ開始。
女の子は、みんな、恋愛に夢中。だけど、あたしは、愛とか恋とか、全然興味ないの。あたしの夢。それは、現役高校生でプロのまんが家としてデビューすること。だから、あたしには、恋愛してる暇なんかないんだ。今も、『少女ポプリ』の『新人まんが賞』に応募するために、原稿を描いている真っ最中。ところが、『少女ポプリ』に原稿の持ち込みをしたとき、編集さんに「好きな人をつくったほうがいい」って言われちゃったの…。
わたしたち、とてもうまくいっていた…。そう、わたしがふたりの秘密を知るまでは。それが、こんな辛い想いをすることになるなんて、思ってもみなかった。いまとなっては、すべて遅すぎるけれど、聞かなければよかった。知らなければ…。でも、わたしだけの胸にしまっておかなければいけないの。誰にも言わないって、約束したことだから…。恋って、なんだか複雑すぎる…。
転校生のゆりは、茶色い髪に濃い化粧。いかにも“問題児”って外見で、笑顔すらみせないやつだった。でも、オレは知ってるんだ。ホントは、純粋で、誰よりも優しい子だって。ただ、傷つきやすい心を、必死で隠しているだけなんだ。だからオレ、何があってもゆりを守る。オレが生まれて初めて、“ときめき”を感じた女の子だもんな。だけど…。
太陽の輝くハワイに、日本ユースチームのメンバーは到着した。彼らが参加する環太平洋ユース大会は、目前まで来ている-。試合に向けてはりきるメンバーのなかで、ただ一人、昴だけは表情がさえない。監督が、練習中も昴ばかり叱りとばし、けっしてレギュラーチームに入れようとしないからだ。不調でもないのに…。理由がわからず自信をなくしていく昴に、明るい笑顔はもどるの。
「国がほしいか。ならば、一国をお前にやる」これが、雁州国延王・尚隆と、延麒・六太とが交わした誓約だった。民らが、かつての暴君によって廃墟となった雁国の再興を願い続けるなか、漸く新王が玉座に就いたのだ。それから二十年をかけて、黒い土は緑の大地にと、生まれかわりつつある。しかし、ともに幸福を探し求めたふたりのこどもの邂逅が、やがて、この国の王と麒麟と民との運命を、怒涛の渦に巻きこんでいく。
「半身に分かれた運命の人がいるはず」と、葉月は、手に同じ赤い星をもつ人を求め、南の小島へと旅にでるのだが…。次々と明かされる、自らの過去の因縁。島の聖樹と、星をもつ守り人が呼びおこす大暴風雨の恐怖。葉月にとって、運命の人とは。ふとした偶然で始めた春休みの本屋さんでのアルバイトから、次々と運命の渦にまきこまれる少女と、彼女を守ろうとする少年の、愛の異色ファンタジー。
時をも自由自在に操る時空界の聖戦士、『時渡り』の異名を持つ少年、葵悠司-。黒い写本の最終章を取り戻すため、学校へ向かった悠司を待っていたのは、何者かの、恐ろしいまでの敵意だった。相手を救いたい一心で、呼びかける悠司。が、その前に突如、鎌を持った髑髏-死に神が現れる。永遠に不滅の魂を持つ悠司だが、全身を無残に打ち砕かれて…。華麗なる聖戦士の超自然ファンタジー最終幕。
「むこう側世界」に飛ばされた椿たちは、それぞれ奇妙な運命に遭遇していた。熊のヌイグルミのような〈森の民〉に助けられた椿は不思議な力で、襲ってきた冥獣コカクチョウを倒した。芳野は狩猟用の罠で脚を負傷し、アス=アルの伝役・シュ=ウによって焦赤の館に運ばれた。一方、桂が辰黒の重臣・ネビロスに捕まっていると知ったアス=アルは、ただ一人ネビロスのラボに乗り込むが…。
植物が人間を襲いはじめた。〈邪〉の触手が日常生活の中にまで伸びてきたのだ。不安感から、〈光の使徒〉に救いを求める人々が急増。高まる〈光の使徒〉ブームの中で、最後の敵〈聖母〉が、ついに降臨した。一方、〈竜〉の契約体であることがバレた卓巳は、〈邪〉から直接攻撃をうけた。傷ついて意識を失う卓巳。しかしそのとき、精神世界の中で、はじめて〈竜〉に出会い…!?
祖国フェネルスティが失われて、荒野をさまようユーザ。自責の念から言葉を封じてしまった彼を、カイとユリエは案じていた。魔物の棲む沼に迷いこんで危うく難を逃れたところを、オアシスの民に救われる。若長ラシスに連れられてオアシスを訪れた三人は、オアシスを守護する精霊グレイナスに会った。だが、彼女に近づいたユーザは「レィティアの涙」の宿る左の瞳に鋭い痛みを覚えた-!?
結城琴子は中学二年生。ある日、琴子が描いた青のグラデーションを見て、「きれいな空だな」って言った男の子がいた。彼の名前は、霧島海。自分と同じ何かを持っている気がして、琴子はだんだん彼に惹かれていった。あの人と話してみたい。いろんなこと、たくさん。でも、彼には彼女がいるという話を聞いて…。