1995年10月5日発売
あたし、山田葉月。15歳の高校1年生。あたしの初恋は、12歳、小学校6年生のとき。相手は、転校生の千堂正広くん。あたし、思いきって告白する決心して、千堂くんのこと呼びだしてもらったんだけど、ダメだった…土壇場で勇気がなくなって、けっきょく、自分では告白できずに、友達に代理で告白してもらっちゃったの…。だけど、千堂くんから返事は、ナシ…。ところが、なんと、3年後-。
大好評「好きから始まる」短編集シリーズ第8弾。純愛から生まれた三つの恋の物語。修学旅行で、やっと巡ってきた告白のチャンスと友情の板ばさみに悩む、『恋の修学旅行』。いつだって、優しく見つめてくれていた男のコの、本当の恋心に気づく、『大人のレッスン』。ちょっとワルっぽい男のコに魅かれ、告白する勇気を捜す、『あの朝、海を見つめていた』。-100パーセント、ピュアな想いを描いた純愛短編集。
アリスが王様の国に誘拐されちゃった。さっそく救出に向かった胸キュンペアー。ところが、どっちを向いても王様だらけ。どうやら、“本当の王様”になるためにはどうしても足りないものがあって、それを満たすためにアリスが連れ去られたらしいの。「神様のほうが王様より偉いんじゃ」なんて威張ってないで、M1も力を借してよ。でも、メチャむずかしいパズルを解かないと進めない。早くしないと、アリスが危ない。
平凡だけど幸せな毎日は、意外にもろくてはかなくて、ある日突然、壊れてしまうもの-。そして、愛が試されるとき。すごく、とても、かなり、ツラいけれど。いま、わたしの中で、不可能を可能にする力が生まれようとしている…。前より、もっともっと幸せを感じるために。愛する人のために、あなたはどこまで強く、そして優しくなれますか…。
いつもなら、ラーメンの道具しかおいていないゆーさんの屋台。その屋台の棚においてあった、そこには不似合いな小さな宝石箱。そして、珍しく屋台を閉めて、山に行くと言いだしたゆーさん。…きっと、なにかあったんだわ。だから、こうして私たち、山までゆーさんを尾行してきたのに…。いったいどうして、宇宙人とたたかうことになっちゃったの。
聖一が、義弟に殺された-。悲報に触発され、“離婚”という結論を出したばかりの彰子につぎつぎと浮かぶ聖一と義弟彬の、どこまでも不確かな実像。平凡だけど幸せに満ちたあの七年間は、なんだったのだろうか。偶然の糸に導かれた彰子は、聖一との思い出の地金沢へ向かうが…。ふたりの少年がたどった哀しく儚い“葛藤”の軌跡と、哀しい終幕とは。
第三の鬼孔を探るため、九州・高千穂の山にやってきた卓也と薫は、突然、謎の男たちの襲撃を受ける。バランスを崩して谷川に落ち、意識を失った卓也は、藤の隠れ里と呼ばれる集落で目を覚ました。禁域と呼ばれる禁断の地を侵したため、里の男たちによって処分されそうになる卓也。それを救ったのは、薫の妹・透子だった。霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第三幕。
-世界が危機に瀕したとき、ヴィシュヌ神は最後の化身カルキとなって、地上に慈悲と恩恵を与えるという…。そして、今。学園が破壊と暴力に包まれる、まさにその直前に、あの男、貴志はパリから転入してきた。その上、謎の外国人が。彼らは、彰の窮地を救うために現れたのだろうか。はるか古代インドの神々が入り乱れての、小沢伝奇ワールドの登場。金翅鳥が救うのは彰と貴志の、どんな未来。どんな縁。