1996年1月5日発売
あたし、工藤由香。高3の受験生。雪の降りしきるクリスマス・イブの午後、あたしとサキと神也警部の3人、という妙な組み合わせで、新宿へ移動中だったあたしたちのバスが、いきなりバス・ジャックされてしまったの。ロマンチックなはずのクリスマス・イブに、なんと人質にされてしまったあたしたち。バス・ジャック犯をやっつけて、無事に新宿に行けるのかしら…。
わたし。ごくフツーに「友だち」って呼べる人たちの中にいて。ごくフツーに明るく振るまっているけど。それは、ホントのわたしじゃない。仲間はずれになりたくなくて。枠からはみ出したくなくて。いつも自分を閉じこめてしまう。-でも、何かこの頃息苦しくて。思ってることを言えない自分にイライラして。わたし、変わりたいの。自分を変える勇気が欲しいんだけど…。
「きっとNYにいけば、愛がまってる」そう夢みて、ニューヨークにいるパパを訪ねた16歳の仁奈。その街で出会ったのは、超カッコいいハーフの男のコ、ケン。ケンに魅かれていく仁奈ですが、帰国する日が。ふたりは、はなればなれに-。そんな仁奈に、ふしぎなおじいさんがかなえてくれた、クリスマスの奇跡とは…。NY在住の青山えりかが贈る、愛の物語。感動をよぶ、とっておきのラブストーリー。
「えーっ。わたしが男子校にいくのーっ」わたし左近寺真菜。れっきとした女の子。なのに、ふたごのお兄ちゃんの代わりに、全寮制の男子校に行くことになったの。名門・修明館で、ルームメイトになったのはハンサムな秋海くん。麗しのクオーターのジュリアンや、秘密をにぎる智彦に囲まれてハラハラしっぱなし。あーん、女の子だってばれたらたいへん。わたしの恋はどうなるの-っ。
栃木県日光周辺で、十四、五歳の美少女たちの失踪事件が相次いでいた。時を同じくして卓也と薫も、別々に日光の地を踏む。卓也は「鬼使い」の力を制御する修行のため、薫は日光に潜伏する妹・透子を守ることと第四の鬼孔破壊が目的だったが、偶然にも、同じホテルで出くわしてしまう。そんな折も折、透子が鬼に襲われて-。霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第四幕。