1998年2月10日発売
21世紀末、南米の科学者達により作り出され“遺伝子戦争”の引き金となった新しい人種「猫目」。彼らは優れた特殊能力を持つ反面、生殖能力がなく、社会から迫害される存在であった。CK(チンピラ・キッズ)として気ままに生きる主人公リョウは、ある日、マリアと名乗る女性に襲われ、その圧倒的な力の前になすすべなく連れ去られる。香港、サイゴンで仲間を加え、襲撃をうける中、リョウは自分が「猫目」に関するトラブルに巻き込まれていることを知るー。第4回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作。
ついにマリア達のもとから逃げ出したリョウは、ロンドンでフィズというひとりの少女と出会う。ふたりは互いに惹かれ合い、新しい生活を始めるが、それも長くは続かなかったー。リョウは、自身の運命を知りつつも、無気力なままマリアたちと合流。「猫目」一族の本拠地であり、旅の最終目的地でもある衛星国家へ向かう。そこでリョウを待つ真実とは?そこでリョウの選択する未来は?第4回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作。
23世紀の火星都市。軍士官学校のエリートユージィンは、政財界に君臨するアフォルター家の娘・アンゲリカと婚約した。輝かしい将来が約束された反面、上級生のフォルカーから悪質ないやがらせを受けるようになる。親友のヴィクトールは心配するが、ユージィンはじっと耐えつつ、自らの野望達成の機会を狙って密かに動き始めていた。様々な思惑が渦巻く火星都市で、最後に笑うのは…。
辺境の地から、謎の軍勢が王都バンホークを目指し進んでいた。同時に隣国グロスグラードも動きだした。ノーデンソークは、今まさに魔人ロミュアルドの手におちようとしていた…。王宮に身を寄せるディートリヒとカラベルクは、人間同士の戦に参加すべきかどうか悩んでいた。王妃パウリスカは、二人に母親のもとへ帰るよう勧めるが…。妖精の騎士たちの冒険ファンタジー、クライマックス。