2000年7月10日発売
「キノはどうして旅を続けているの?」 「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」 ---短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今までにない新感覚ノベルが登場!
ついに、貧乏パーティから脱出!? ひさしぶりにシルバーリーブの村に帰ってきたパステルたち。だけど、ようすがいつもと違う!? じつは、ミモザ王女を助けたお礼に、キスキン国から百万Gもの大金が届いたのだ。盗賊のトラップはもちろん、みんな、頬がゆるみっぱなし。でも、これで一気に正真正銘の大金持ちにはなったけど。こんな大金、どうしよう?と、お金の使い道をみんなで相談した結果……。すばらしいアイデアを思いついた! おなじみパステルたち、6人と1匹が繰り広げる冒険ファンタジーの最新作。新しい冒険が始まるよっ!
日本に降り立った大戦期の人型兵器ーーナカ 中国から一見普通の親子連れに見えるふたりがやってきた。玄亮、趙蒼と名乗る彼らの目的は大戦期に造られた人型兵器ナカ零番の実験。だが、ナカの疑似脳にノイズが走った時、ナカの脳の奥に隠されていたプログラムの封印が解けた……。 一方、片倉優樹は自分の体調に違和感を感じていた。今までに無いことだが、頭痛を感じていたのである。そして優樹はその”異変”が、ナカの日本上陸と共に始まったと言うことを、知る由もなかった。 人型兵器とダブルブリッドーーふたつの運命が交錯したとき……。