2002年8月10日発売
よくない道だねえ、と走ってきたモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が言った。後輪の脇には箱が、上には大きな鞄と丸めた寝袋とコート。旅荷物をたくさん積んだモトラドだった。でもやっぱりこれは近道だよと、モトラドの運転手が言った。黒いジャケットを着て、帽子とゴーグルをした十代中頃の若い人間だった。腰を太いベルトで締めたジャケットの前合わせは、初夏の風が入るように大きく開けていた。その下に、白いシャツを着ていた。 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第6弾!!
よくない道だねえ、と走ってきたモトラドが言った。後輪の脇には箱が、上には大きな鞄と丸めた寝袋とコート。旅荷物をたくさん積んだモトラドだった。でもやっぱりこれは近道だよと、モトラドの運転手が言った。黒いジャケットを着て、帽子とゴーグルをした十代中頃の若い人間だった。腰を太いベルトで締めたジャケットの前合わせは、初夏の風が入るように大きく開けていた。その下に、白いシャツを着ていた。人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第6弾。
甲院派の実験室で作り出された子供達ーその一人である乾真砂は甲院派壊滅後、巡りめぐって東都まごころファイナンスに籍を置いていた。だが、社長である華ケ瀬の死とともにそこを解雇され、そして次に彼が選んだ仕事は迷宮神群の研究者・榊糾の警護であった。一方、甲院派の大幹部であった仙崎竜太郎は、榊糾の持つ秘密を手に入れるため、ある“存在”の意志のもと、動き出すー!キャラバン全体を巻き込む壮大なる事件ーその幕が開いたことを知るものはまだ少ない…。
それは獲物。そう、ただの獲物…のはずだった。が、しかし、獲物であるはずの銀之介と、なぜかペットショップで犬を撫ぜて微笑む楓。これってもしかして、デートってやつではないんですか!?そんな仲睦まじい二人の姿を、偶然見つけてしまった銀花。ちびっこオオカミ少女が、これを黙って見逃すわきゃないってもんで…。そんでもって、またまた偶然、唐子も登場したりするってわけで…。人気おバカ小説シリーズ第8弾。
そもそもあの不思議な夢を見たことが始まりだった。夢の余韻も覚めないうちに、わたしたちは、洞窟へと探検に行くことに。でも、それで冒険は終わらなかった。それをきっかけに、街で起きている奇妙な事件に巻きこまれてしまったのだ!こんにちは、パステルです!お待たせしました。新ルールに対応した新しいリプレイの登場です。レベルも1に戻って、ここから読み始めてもだいじょうぶ。巻末には、ルールの解説におまけシナリオまで付いてます。
“私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思いますー”重い病気を持つ中学二年の井崎由香。夏休みに一時退院した彼女は、これまでほとんど接触のなかった兄の智弘とともにひと夏を過ごす。生まれて初めて兄に買ってもらった帽子、二人で出かけた六甲山上の植物園、兄の幼馴染のかんネェに連れていってもらった須磨の海。何気ない日々の中で、少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。やがて訪れる悲しい結末は変えられないと知りながら…。
ある日、女司令官シトロンが新しく配属された。妖しい魅力で竜一郎を挑発する彼女。ヴァルキュリア騎兵隊がうまく機能し始めた最中の出来事だった。それをきっかけに、真珠たちはついに恋愛感情に芽生えるのだった。その相手とは、もちろん…。一方、巨大生物G・Oの襲来は収まるどころか勢いを増していた。真珠たちが、過酷な闘いで力つきようとした瞬間…。上空から一体の黒い戦乙女が現れた。