2004年4月25日発売
自分は真に光源氏の子なのか-悩む薫中将。ただひたすら、光源氏ように生きたい-憧れる匂宮 華麗なる「源氏物語」の世界を舞い続ける、ふたりの殿上人。あたかも、光源氏の幻影を追うが如く…。だが、雅なるこの平安世界にも、闇は在る。人の欲、すなわち業…それらを呑み込み現れる魑魅魍魎。陰陽師・白鴎ら仲間たちの力を借り、闇に挑む薫と匂宮だが…。絢爛にして摩訶不思議な世界-。「妖説 源氏物語」、第二幕。
「思い出したんだ。昔の感覚。俺が持つのはライフルじゃなかったはずなんだ」女好きで、酒好きで、下品なジョークばかりいって。でも、宗介にとっては頼りになる相棒、クルツ。“ミスリル”の休暇で東京へきたクルツが、そこで出会ったのは中学時代にただひとり心を開いた音楽教師だった。彼女との再会ーそれが遠い昔、夢中になってかき鳴らしたギターの音色をクルツの中に甦らせた。「もしかしたら。まだ戻れるかもしれないから…」彼女のために、クルツは一夜だけのライブを決行するが!?表題作「音程は哀しく、射程は遠く」、テッサの留学話第二弾「女神の来日(温泉編)」など。いつもは“ミスリル”でハードな戦闘を繰り広げるメンバーが、短編集特別編で大活躍。
春の訪れを待って、ついにシレイラ王女は動いた。魔王領総侵攻計画“黒の場合”、秘匿名称“フェラール”が発動、ランバルト軍精鋭を主力とする人族連合軍20万が国境を越えて魔王領に雪崩れ込む。目的はひとつ、魔族の殲滅…。高校生総帥、小野寺剛士は人魔混成軍を率いてこれを迎え撃とうとするが、その兵力は連合軍の4分の1…絶望的な状況の中、彼に打つ手はあるのか?世界を裏から操る少女、ほのかが見守る中、人族と魔族の最終決戦がブラントラントの大地を血で染める。興奮必至の大戦略大河ロマン第7弾!はたすべきちかい、その業は人であるものの身には重すぎるのかも知れない。